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防水担当の日誌

ALCパネル外壁のマンションの外壁塗装

By 防水担当の日誌

高圧洗浄が終了したら、外壁のクラックと目地シーリングの補修を行いました。

一般住宅の何倍もあるマンション。ひとつひとつ見ていくのも大変です。

塗装をする部分のクラックにはパラテックスと、塗料との密着性が一番高くて良い二液のノンブリードウレタンシーリングを使用。一液などだと塗料との相性が悪く、ブリード(シールが乾かずに柔らかいまま)を起こしてしまう可能性もありますので、ノンブリードの二液の物を基本的に使用します。
また、上から塗装をするのであればウレタン、塗装をしなければシリコンのものを使用します。シリコンの方が紫外線に強いのですが、ウレタンの方が塗料の密着が強いためです。

塗装をしない部分には、二液の変性シリコンシールを打ちこみました。

シリコンにも、シリコンシーラント、という塗料が乗らないシリコンもあります。シリコン自体そこまで塗料がのらないものではないのですが、シリコンシーラント、となると塗料がのらなくなり、上から塗装をしても剥がれやすくなってしまいます。
プライマーを塗布したりと苦労をかければ塗料も塗れるのですが、あまり他の部分より持たない事の方が多いです。
ホームセンターなどで売っているシリコンシールの裏の説明を良く読んで頂き、塗料が乗るか乗らないか確認していただけると、外壁塗装の際不安がないかと思います。

二液ウレタンシーリング、二液変性シリコン、そしてパラテックス。
各々の場所に適した下地補修を行い、これから塗装に入ります。

クラックのあるALC外壁を濃厚塗料で肉厚4度塗り

By 防水担当の日誌

4階建てマンションでのALC(軽量気泡コンクリート、または発砲コンクリート)外壁の塗装。

外壁の目地シーリング(コーキング)は傷みによって剥離している状態。壁には、あちこちにクラック(ひび割れ)が発生していたのですが、一部には塗料が乗りにくいシリコンシーラントという材料ですでに補修されていました。対策として、Uカットコーキングと言う手法で修復します。その他の細かなクラックには、シーリング材とパラテックスという高級補修材を充てんしてから塗料をたっぷり4度塗り(通常は3度塗りが基本ですが、今回は下塗りを2回しています)。下地からしっかりと補強することで傷みの進行を抑制し、塗装の耐久性を高めました。

Uカットコーキングとは、クラックの発生している箇所を電動工具のディスクサンダーでU字、もしくはV字型に切り込みを入れて修復する施工法。カットした部分にシーリング材を注入して、表面をモルタルで整えたら周囲の模様と馴染むようにパターン付けをしてぼかします。
下塗りには先ず、水のようにサラサラしているシーラーを塗布して下地と材料の密着性を高めました。次に、ひび割れ追随性能に優れているパーフェクトフィラーを塗布してクラックの発生を抑えます。この下塗り材は本来白いものなのですが、仕上げの色を鮮やかに発色させるために少し色をつけて淡いサーモンピンク色で塗っています。
中塗りと上塗りではオーデフレッシュSiという、高い耐久性を発揮するシリコン塗料を使用。メーカー規定以上の、ほぼ無希釈という濃厚さで塗っています。細部は刷毛で、全面はローラーで隈なく塗り上げて均一な厚膜をつけていきました。

濃厚な塗料を塗り重ねても出てしまう透けや掠れ。塗装を終えてからも入念に確認をして、ごく小さな箇所も丁寧に補修塗り(タッチアップ)。塗膜の厚みを一定にしながら、見栄えも整えて完成度を高めました。クラック補修部分も周囲と馴染む仕上がり。中塗りと上塗りではほぼ無希釈の材料を惜しみなく使用しているので、塗料の性能を最大限に発揮させる塗替えになったと思います。

古い塗膜がバリバリと剥がれ落ちる鉄階段の輝きを取り戻す塗装

By 防水担当の日誌

腐敗が進んで穴が空いていたマンションの鉄階段を補修、塗装していきます。重要な止め具部分などが傷んでしまうと階段の底が抜けたり、柵が取れてしまったり…大事故に繋がり兼ねない大変危険な事ですので、徹底的に補修していきました。

また、古い塗膜がバリバリに浮いてしまって、塗膜の役割を果たしていなかったのでディスクサンダーと言う電動工具や皮スキなどを使って丁寧に取り除いていきます。この時に補修では間に合わないところは溶接し、しっかりと傷んだところを補強。安全の確保に努めます。

錆びや塗膜の除去作業が終わったら下塗りを塗布。下塗りを鉄部に塗り込むと徹底的にケレンしたはずの場所でも新たに古い塗膜が浮いてくることがありますので、その際には もう1度ケレンを行い、浮きがなくなるまでその工程を繰り返します。浮いた古い塗膜の上から塗装をしても、古い塗膜ごと剥がれてきてしまうため長保ちする施工とは言えません。
階段に限らず塗装は基本的に上から下へと塗装していきます。塗ったところは乾くまでは歩けなくなりますので、下から上へと塗装してしまっては職人が降りられなくなってきしてしまいます。

今回の現場では9人中6人が一級塗装技能士の資格を持つ熟練。それぞれの作業をキッチリと行いながらも時折談笑が聞こえる和気あいあいとした現場でした。

サビのひどい鉄部を艶やかに塗り上げる

By 防水担当の日誌

4階建てマンション修繕(改修)工事内での鉄部塗装。

鉄階段・鉄骨部はサビの発生がひどく、塗膜もボロボロと剥離している状態。手作業と工具による入念な下地調整(ケレン)を行い、塗膜を剥がれにくくさせてからサビ止め材と高級シリコン塗料で濃厚に3度塗り。耐久性のある厚膜をつけることで、傷みやすい鉄部を紫外線や風雨からしっかり守ってもらいます。

塗装を長持ちさせるためには欠かすことのできない下地調整。今回はマンションということもあり、施工箇所も多いので手作業に加えてディスクサンダーという電動工具でケレンをしました。あちこちに発生しているサビと弱った塗膜を丁寧に削り落し、全体をマジックロン(ナイロンたわし)で擦って微細な傷をつけます。つるっとした下地では、塗料を塗っても剥がれやすくなってしまうので、わざとザラつきを作って密着力を強化させているのです。

その後、サビ止め材をたっぷり塗り込んでサビの再発を防ぎます。塗装後すぐにサビが出てしまっては塗替えが台無しになってしまうので、たっぷり塗布しておきます。

いよいよシリコン塗料による中塗り、上塗りです。細部は刷毛で塗り上げていきますが、平面は毛足の短いローラーで塗料を乗せます。短毛ローラーは塗料垂れや小さな気泡の発生が起こりにくいので、平滑に仕上げることができます。これによって、ローラー筋のない艶やかな塗装が完成します。3度塗りで肉厚に仕上げた塗装は、美しい光沢が輝いて施工前の状態とは見違えるほどに。階段の踏み板部分には、遮音性や滑り止め効果のあるタキステップ(塩ビシート)を貼って完了となりました。

肉厚シーリングで雨漏りを防ぐ

By 防水担当の日誌

ALC(軽量気泡コンクリート、または発砲コンクリート)外壁のマンションにてシーリング(コーキング)工事。こちらのマンションでは、ALCパネルの継ぎ目や窓枠周り、ベランダ内の目地をシーリングすることにより、雨水や隙間風の浸入を防ぎました。雨漏り、隙間風をきっちり予防するためには、剥離しにくい肉厚なシーリングにすることが欠かせません。使用する材料によって仕上がりが大きく変化してくるため、適切な材料の選択が必要になります。

シーリング材には開封してすぐに打てる1液と撹拌の必要な2液の二種類ありますが、この場合はどちらを選ぶ方が良いでしょうか。
答えは1液です。1液は、ちょっとした必要箇所に充てんする際にはとても便利ですが、建物全体のシーリング打ち替えには向きません。2液はその点、1液と同価格でも使用できる量に大きな差があり、惜しみなくたっぷり打つことができるので、ボリュームのあるシーリングに仕上げることができます。注意点は十分な撹拌をしないと硬化不良になることです。撹拌機、さらにはヘラを使用して全体をしっかり混ぜ合わせてから使用します。

もう一つのポイントはノンブリードタイプです。シーリング材には可塑剤という、柔軟性をもたせるものが含まれていることがあり、この成分が塗装した面を侵してベタベタさせたり、変色させやすくしてしまうことも。これを防ぐために、その可塑剤が含まれていないノンブリードタイプを選びます。

最後に、シーリングの上から塗装する場合は密着性のよいウレタンを使用し、タイル地などの剥き出し面には紫外線による劣化が少ない変性シリコンを使用しました。
動画内のマンションは元々1階部分に雨漏りがあったため、隙間を完全に塞ぐシーリングを実施して雨漏りの再発を予防。ALCパネルの張りつけ面ごとに目地があるため、RC(鉄筋コンクリート)マンションに比べて施工箇所はとても多かったのですが、ひとつひとつに専門のシール職人がたっぷりとシーリング材を充てんして肉厚に仕上げました。

ポリッシャー洗浄で廊下を蘇らせる

By 防水担当の日誌

一般の住宅でも外壁塗装を行って全体的に綺麗になると、エアコンカバーなど本来なら補修や交換の必要がないところの汚れが目立ってしまいます。今回、施工する場所はマンションの廊下。毎日、人が歩く場所のため、どうしても泥などの汚れがこびり付きやすい場所です。シート交換までは必要ない傷み具合なので洗浄と言う方法で対処しました。

ローラーブラシ式ポリッシャーと専用の洗剤を使って、廊下を綺麗に洗浄していきます。

職人が少しづつ洗浄機を動かすとその度に黒い汚水が浮かび上がり、汚れが落ちていっているのが分かります。後に汚水を洗い流し、濡れたままだと住民の方々の迷惑になる可能性があるので、送風機を使って乾燥を早めました。

外壁の塗装も終わって廊下全体の輝きを取り戻し、外壁に塗装された白色と相まって明るい印象へと甦りました。

マンションの外壁のクラック(ひび割れ)

By 防水担当の日誌

一般住宅にも多いモルタル外壁は、マンションの外壁にも良く使用される、一般的な外壁の一つです。

モルタルに何故ヒビがついてしまうのか?原因は主に三つです。

・モルタルの乾燥の過程に起こる外壁のヒビ割れ
・構造的な問題で、ゆがみが生じて外壁にヒビ割れ
・地盤が弱い場所が原因で起こる外壁のヒビ割れ

もちろん他にも、地震の影響など様々なものがありますので、モルタルのヒビ割れの原因が全てこれとも言い難いのですが、特に多い理由としては、以上の物があります。

普通は塗料で埋まってしまうのですが、深いヒビ割れですと、エポキシ樹脂などで埋めることがほとんどです。
また、外壁内に鉄網などがある場合(ALCパネルなど)、ヒビ割れから雨水が侵入し鉄部分を錆びさせ、それによる膨張で内側から外壁表面を持ち上げて破壊してしまう、爆裂と言うものもおきます。
その場合は、爆裂した部分を綺麗に撤去し、鉄部の錆び落としをしっかりした後に、サビ止めを塗布して、クラック(ひび割れ)と同じようにエポキシ樹脂などで埋めてから、他の部分と同じように外壁塗装を行います。

もし外壁が「リシン」や「吹き付けタイル」などでも、違和感がないように模様付けをしてから塗装を行いますので、エポキシ樹脂で補修した所が不自然に見える事はほぼありません。

 

劣化症状(RC)

タイルの張替えと目地の肉厚シーリング

By 防水担当の日誌

4階建てマンションのタイル張り替え工事です。こちらの外壁はALC、別名、軽量気泡コンクリートや発砲コンクリートと呼ばれる建材でできたパネルを使用しています。そのパネルの可動性のため、上に貼ってあるタイルがひび割れしやすくなることがあります。

足場を組んで水洗い後は、まずは打音検査を行ってタイルの浮きを入念に確認していき、該当場所はすべて撤去して張り替えていきます。ALCの欠けが多い箇所にはモルタルをつめて形成後、タイルを一枚一枚張りつけて上から押さえていきます。

また、タイルの目地や窓枠周りのシーリング(コーキング)も劣化しており、肉痩せやひび割れが多発していました。この状態では、内部に水が浸入して家を傷める要因になりかねないので、既存のシーリングを撤去してバックアップ材という発砲を入れた後、2液型の材料で肉厚なシーリングに仕上げます。このシーリングの上からは塗装をしないので、変性シリコンを使用しています。

今後のために、誘発目地と呼ばれるひび割れを防ぐ目地を新たに作成してシーリングを行い、クラック(ひび割れ)予防の仕様にしました。

錆びだらけのマンション手摺を生まれ変わらせる

By 防水担当の日誌

錆びだらけのマンションの鉄部が、塗装技能士による施工でよみがえりました。

雨風にさらされたマンションの手摺は、錆びが外壁の中まで達して爆裂を起こしていました。爆裂とは、錆びで鉄部が膨張し、モルタルなど外壁が内側から割れて剥がれてしまうことです。
まずは弱った外壁を撤去し、モルタルで補修。また、クラックもいくつかあったため、同じくモルタルで補修しました。

手摺は、皮スキで錆びを削り落してから、マジックロンで錆び落としです。
全体を削って細かい傷をつけてから、下塗りを塗布します。下塗りは、日本ペイントのパーフェクトプライマー。
そのあとは、外壁や屋根などの塗装と同じように、中塗りと上塗りを行います。
手摺なのでローラーは使えません。ひとつひとつを、一級塗装技能士の竹内を中心に施工をしました。

見た目は大変綺麗になったのですが、削った後の凹凸などは、削った模様が残ってしまいます。
が、かなり手を入れて仕上げたマンションの手摺と物干し竿掛けの鉄部塗装でした。

徹底的な下地調整で塗膜を長持ちさせる。

By 防水担当の日誌

老人ホームの鉄部を塗装しました。

とても傷みが進んでしまっていて、中には腐食して穴が空いてしまっている部分も。放置しておくと怪我をする危険もあるので、耐久に関わってくる部分の穴はしっかりと溶接しました。本来ならば全て溶接するのが安心なのですが、予算的に難しいものがあったので一部分の補修作業です。

目に見えて浮いた塗膜は手でも剥がれるほどになっていました、ディスクサンダーやヘラ、紙やすりを使って手作業で古い塗膜を剥がしていきます。これを「ケレン」と良い、一般住宅の外壁塗装の際にも行われている工程の1つです。

錆び止めを下塗りとして塗布すると塗料が染み込み古い塗膜が浮き上がってきますが、これもまたケレンをし錆び止めを一部塗り直して、徹底的に下地調整をしていきます。後に中塗り、上塗りと塗料を塗り重ねて、厚い3回塗りで仕上げ。メーカー規定の希釈率で薄めた塗料は効果を最大限に発揮して、錆びの進行や傷みを抑える働きをしてくれます。