目次
今回はマンション改修塗装工事のお話です。
タイル張りで、タイルの補修、屋上とベランダの防水工事、付帯部の塗装、廊下の塗装などを行いました。
それ以外にも細かな改修工事がありましたので、今回は付帯部の改修工事をメインにお話し致します。
面格子の改修
まずは面格子の改修工事前に、浮いているタイルの撤去、1階部分の窓にはめられた面格子の取り外しを行います。
タイルの補修に面格子を取り外すのは一番必要な作業です。
面格子には、目隠しとしてプラスチック製の板が張り付けられていました。
こちらも丁寧に剥がします。面格子は再利用するので、プラスチック板のみ廃棄を。
年数が経っていたため、プラスチックの板がとてももろくなっており、触っただけでパリパリと割れる状態でしたので、撤去にはさほど時間はかかりませんでした。
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その後、タイルの補修工事、塗装工事とシーリング工事を行い、いよいよ大工である僕が担当の補修、改修工事です。
面格子を元に戻し、そこへ市販のポリカーボネートを細長く短冊状に切り、面格子に貼り付けます。
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今回は、予算の兼ね合いから面格子は取り外したものを再利用しました。もちろんお客様によっては、面格子を取り外したついでに新調される方もいらっしゃいます。
面格子を新調するか再利用するかは、お客様とお打ち合わせ後に面格子の状態を見た上で決めますので、どのような工事をしたいかお気軽にご相談頂ければ幸いです。
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集合ポストの取り替え
次に集合ポストの取替えです。
こちらのマンションは築30年ほどでポストも古く、扉に入居者様がご自身で南京錠を取り付けるタイプのものでした。
今回はポストをすべて取り外し、新しいダイヤル錠タイプのものに変更します。
ダイヤル錠の暗証番号は、オーナー様の方で一括管理となりますので、設置の後に全て暗証番号のお渡しをしました。以前のものより管理は大変になりますが、オーナー様の方で暗証番号の把握が可能になります。
またこの工事は、元のポストに中身が入っている場合もあることから、後から中身の移し替えを行いました。
さらに、取り付けの時間によっては郵便物の配達などもありますので、取り外したポストは近くに置いておき、もし配達時に工事が済んでいない時はそのポストに配送してもらい、その後新しいポストに郵便物の移動を。
新ポストのとりつけは、壁がコンクリートなので、そのままネジを打つことが出来ません。
そこで、ネジを打ち込むための穴を開け、プラスチック製のプラグをねじこみます。
そこにネジを打つことで、ポストを壁に固定させるのです。
このポストは1個ずつの製品なので、ひとつひとつ取り付けをします。
ものによっては、3コ単位や、4コ単位のものがありますが、マンションの規模によって選ぶポストは変わります。
マンションが大規模の場合には、取り付けるポストの数が多くなるため、今回のようにポストを置いておいてそこへ配達をしてもらうということはできません。その際には、別途郵便物を入れる箱を用意して、工事を進めます。
ポストを外してみると、壁にはスペーサーの役目をしている木がうちつけてありました。
剥がすとゆがみがでそうでしたので、そのままにして工事の進行をし、さらに水平器を使ってポストが横並びで歪みがないか確認し、取り付けて完成です。
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このあとは、ドアの交換についてお話します。
古い鉄製のドアも、新しいデザインと機能を備えたドアに変えることができますので、ご覧下さい。
古いドアを新しいドアに交換するためにどのような方法があるのか、ご説明致します。
ドア枠を使っておこなうドアの交換工事
最後の改修工事は、ドアの交換です。
こちらは前回のブログにも書きましたが、築30年を超えるマンションですので、重い鉄のドアに鍵穴がひとつのタイプでした。
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今回ドアはフレームを残して、ドア自体は取り替えます。
というのも、フレームを壊してドアを取り付ける場合、周辺の壁も取り壊すことになりサッシの職人だけでなく、大工や左官などさまざまな職人が必要になるからです。
それを避けるために、少しドア自体は狭くなりますが、フレームを利用して今回は取り付けることとなりました。
もともとのドアは、壁とおなじくフラットなタイプでしたが、枠を取り付けた分、少しドアが出っ張った造りとなります。
今回は、ドアの取り替え工事だけですので、担当はサッシの職人です。
工期的には1日でできるものではあるのですが、この工事だけは居住者の立ち会いが必要となります。
なぜなら、ドア自体を取り外しますので工事中は常にドアがオープンの状態に…。もちろん工事の人間はいますが、トラブルを避けるためにも、居住者の方に居て頂くのが安全です。
ですので、この工事だけは居住者の方のスケジュールも会わせる必要がありましたので、大変でした。(これ以外にも、内装工事なども立ち会いを必要としますし、ベランダの防水工事も内部通行が必要な場合があります)
またこのドアの注意点としては、既存フレームを使って、その中に枠を組み立てドアの取り付けを行うため、入居時に玄関ドアの幅ギリギリで冷蔵庫や洗濯機などを運び入れていますと、最初よりは玄関幅が狭くなっていることから、冷蔵庫や洗濯機を運び出せなくなるのです。
居住者がいらっしゃるお宅については、1軒1軒丁寧にご説明させて頂きました。
万が一にも、引っ越そうとした際に家電が玄関を通らなくなっては大変だからです。
そして完成したのがこちらの扉となります。
今風のデザインとなり、錠も2箇所あるので防犯上安心度が上がりました。
それ以外にも、こうしたドアの工事の場合電子ロックタイプの新しいドアも選べるようになりますので、ドア交換を考えていらっしゃる方はご相談ください。
併せて観たいYouTube この工事のショート動画
築30年のマンションの付帯部 改修工事でできること
今回は、さまざまな付帯部の改修工事についてご紹介致しました。
これら全ての工事は、塗装工事後に行います。
なぜなら、これらの作業には足場が絡まないからです。
足場というのは、一戸建ても同じようではありますが、こうした居住者が何世帯もいらっしゃるマンションの場合、それだけご不便を多くの方におかけすることになります。
だからこそ、足場を解体した後に行うことのできる工事は後ろの工程にまとめ、足場を1日でも早く撤去できるように、足場を必要とする工事を優先して進めるのです。
何世帯も居住者がいるマンションの改修工事は、それだけ細やかな気配りが必要となります。工事の内容、工事する順番などで少しでもお客様に負担なく進めるのが弊社の工事です。
併せて観たいYouTube マンション改修工事
改修工事の順番や、部材の再利用することで費用を多少抑えて工事することもできますので、ご相談ください。
古い付帯部を新しくし、居住者の方が使いやすくするために、さまざまなご提案をさせて頂きます。