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サビのひどい鉄部を艶やかに塗り上げる

By 2013年11月14日1月 15th, 2023防水担当の日誌

4階建てマンション修繕(改修)工事内での鉄部塗装。

鉄階段・鉄骨部はサビの発生がひどく、塗膜もボロボロと剥離している状態。手作業と工具による入念な下地調整(ケレン)を行い、塗膜を剥がれにくくさせてからサビ止め材と高級シリコン塗料で濃厚に3度塗り。耐久性のある厚膜をつけることで、傷みやすい鉄部を紫外線や風雨からしっかり守ってもらいます。

塗装を長持ちさせるためには欠かすことのできない下地調整。今回はマンションということもあり、施工箇所も多いので手作業に加えてディスクサンダーという電動工具でケレンをしました。あちこちに発生しているサビと弱った塗膜を丁寧に削り落し、全体をマジックロン(ナイロンたわし)で擦って微細な傷をつけます。つるっとした下地では、塗料を塗っても剥がれやすくなってしまうので、わざとザラつきを作って密着力を強化させているのです。

その後、サビ止め材をたっぷり塗り込んでサビの再発を防ぎます。塗装後すぐにサビが出てしまっては塗替えが台無しになってしまうので、たっぷり塗布しておきます。

いよいよシリコン塗料による中塗り、上塗りです。細部は刷毛で塗り上げていきますが、平面は毛足の短いローラーで塗料を乗せます。短毛ローラーは塗料垂れや小さな気泡の発生が起こりにくいので、平滑に仕上げることができます。これによって、ローラー筋のない艶やかな塗装が完成します。3度塗りで肉厚に仕上げた塗装は、美しい光沢が輝いて施工前の状態とは見違えるほどに。階段の踏み板部分には、遮音性や滑り止め効果のあるタキステップ(塩ビシート)を貼って完了となりました。