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コンクリート

雨漏り補修を視野にいれた塗装工事前の作業とは

By コンクリート, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

前回ご紹介しましたマンションの補修塗装工事の続きです。
今回は下地調整、そして雨漏り補修についてのお話をいたします。

こちらの建物は前回もお話したとおり、建物の前面がRを描いている壁のため足場を建てるのに非常に苦労をしました。

また、壁がALC造になっているのですが、通常のALCよりも造りが複雑で、足場を建てるためのアンカーが打てないため、気をつけなければならないことが…。
そんな難しい現場なので、塗装前の補修工事をするにあたって慎重かつさまざまな工夫をしました。

 

〔関連記事:前回のブログ 足場を立てる前の準備〕

足場を建てる前の準備 植木の剪定と現場の確認

 

足場つなぎの打てない外壁で難しいこととは

通常足場を建てる際には、『足場つなぎ』…つまりは壁に足場を固定させるためのアンカーが必要となります。
しかも今回は、壁面がR状でしたので尚更です。しかし壁自体が脆い状態で、ALC用のアンカーさえも打てず、補助をいれずに足場を建てることになりました。


そのため、足場が風にあおられないよう、張り巡らすメッシュシートを小まめに巻き上げるなどが必要です。
メッシュシートは、工事が続く場合は張ったままでもいいのですが、工事と工事の合間で間隔が空く場合や、ゲリラ豪雨がありそうな時や、台風予想がでた時はメッシュシートを巻き上げます。

アンカーが打てないからこそ、そうした細かな作業が安全な工事をするために重要なのです。

〔関連動画:足場のアンカーを説明〕

補修工事前の必須調査とは

さて、高層の建物は足場を建てたあとすぐに行うことがあります。それはパルハンマーを使って行う調査です。この調査では、塗装面が下地から剥離しているのかを調べます。
調べることで、補修が必要な箇所が明確になるのです。

見積もりの際に、家のまわりをぐるりとまわり外壁のクラックなどを見ておおよその補修箇所の予想をたてるのですが、これはあくまでも見込みで、建物を覆うタイルの割合などから爆裂の数を計算で出しています。

〔関連動画:パルハンマーを使った調査〕

補修工事はあくまでも実数精算のため、予想とは費用が違う場合も…。
しかし、こうした工事すべき場所をしっかりと家の傷んでいるところを把握することが大切です。
把握した上で、工事予算がオーバーしてしまう場合は、行うはずだった廊下などの工事を翌年に回し、今回は破損箇所の補修を行うなど…工事の内容をお客様と詰め、最終的な補修箇所を決定します。

今回の建物の場合は、最後にタイルの上にセブンSSを塗るため、細かなクラックは補修せずにセブンSSでカバーすることになりました。
(セブンSSは仕上げるとタイルの上に厚めの膜ができます)
工程のすべてを考えて、必要な工事と後回しに出来る工事をお客様に判断して頂くことが、良質な工事をするために何よりも大切です。

 

補修工事その1

パルハンマーで検査する際に、補修が必要なクラックなどには印やテープを貼り付けます。こうすることで、補修工事をする職人がどこを修復すればいいのか分かるのです。
こちらの写真をご覧ください。

Pという文字は、ポイントをあらわしています。またテープの色によって指示が違うので、職人はその指示にしたがって、一つずつクラックなどを補修します。

その後、下地調整をして補修材によってできた壁の段差を取り、塗装しやすいように平らにしました。
下地調整をした中で、特徴的な補修工事としては、こちらの基礎部分です。

今回補修を担当した職人が、いわゆる昔ながらの手技で基礎の割れを補修しました。
基礎はコンクリートなどで出来ているため、モルタルなどで補修を行う必要があります。

モルタルは、砂とセメントを使ってよく混ぜあわせ最後に水で堅さを調整するのですが、最近ではこうしたモルタルを作れる職人が減っていることをみなさんご存じでしょうか?
このモルタル作りは、気温や湿度も関わってくるため、職人が目で見て、手の感覚を頼りに作ります。

水を扱うため、軍手もせず素手で触りながら調整するのです。
こうすることで、補修するのに的確なモルタルが出来上がります。

今回は小手だけで、このように美しくしあげました。1回だけではなく、何回も塗り込めることで、しっかりと補修をするのです。

最近は職人も大分変わってきましたので、これだけモルタルを操り、コンクリートも打てる人はなかなかいません。(この職人は土間打ちもある程度やります)

塗装職人は安さに走らず技術を大切にする会社だからこそ、こうした手技を持った職人が工事に携わるのです。

 

補修工事その2

次にタイルの補修工事を行いました。
こちらは、割れた部分のタイルをはがし、その後下地をつくりタイルを貼っていきます。

20数年前のタイルなので、普通は色合わせが難しいのですが、弊社の職人はドンピシャにタイルの色をあてはめ、オーナー様も非常に喜んでいました。
今回はタイル補修とともに、雨漏りの補修も。

まずはクラックや、タイルなどの割れ部分など取り除き掃除をします。

雨漏り原因として考えられるところを接着材プラス下地材でしっかりと塞いで、下地のシールも打ち、最後にタイルを貼り込み、タイルの貼り込みように覆った紙を濡れたスポンジでなでて、シールを剥がし完成です。

〔関連動画:タイルの張り替え〕

タイルの貼り込みが終わったら、目地材も打ち込み、こちらも余分な目地材はスポンジで拭うことによって目地部分にしっかりと目地材が入ります。ただ、タイルの上には目地材がうっすら残ることもあるので、洗浄が必要です。そこで、高圧洗浄を行います。

雨漏りを防ぎ、下地や目地材もしっかりと打ちましたので、高圧洗浄することで散水試験も兼ねることが可能となるのです。

雨漏りのある建物の場合、補修工事を行ってから高圧洗浄をすることで、散水試験を兼ねることができます。
といっても、この散水試験だけで雨漏りが止まったと言えるわけではないのです。
なぜ散水試験だけではだめなのか、雨漏りを根治させることの難しさについてもお話しいたします。

 

高圧洗浄を行う理由について

高圧洗浄を行う際に、散水試験を兼ねることについてはお話しいたしました。
それ以外に、高圧洗浄をおこなう最大の理由は、塗料が密着しやすいように壁面や屋根についた汚れを取り除くことです。

また、補修する際にでた余分な補修材などもしっかりと落とします。

(塗装箇所ではありませんが…洗浄のついでに、カーポートや階段部分にかかっている屋根のアクリル板も洗うことも。しかし、こちらの汚れは日光で焼け残ってしまっているため洗っても落ちないことが多いです。)


また屋根上など高圧洗浄で落としにくい汚れは、薬品を使って洗浄する場合も。

高架水槽、外壁、窓周りのシール部分、シャッターなど、すべてをしっかりと洗うことで塗装しやすくするのです。

 

さらに高圧洗浄する際には、建物の下から順に水をかけるよう気をつけなければなりません。
これは散水試験を兼ねている場合に大きな意味を持つのですが、上から一気に水をかけてしまうとどこから雨漏りしているかが分からなくなってしまいます。
雨漏り箇所が屋根か外壁かを見分けるためにも、下から順番に洗っていくことが重要なのです。

〔関連記事:マンション大規模改修の高圧洗浄〕

マンション大規模改修で高圧洗浄

雨漏り補修工事の難しさ

ここまで高圧洗浄時に散水試験を行うことをご説明いたしましたが、高圧洗浄時に漏れている箇所が無いからと言って『雨漏りが止まった』とは言えません。
というのも、雨漏りの原因箇所は、破損している箇所から単純に雨が入り込む場合と、台風などの風の吹き方で雨が入り込み雨漏りとなる場合もあるからです。
そのため、工事が終わってからも雨漏りの経過観察は続きます。

たまに、ネットの広告などで「雨漏りを100%止めます」と銘打っているのを目にします。
僕からしますと、これは非常に怖い広告です。
なぜなら、雨漏りを止めるためにたった1回の工事結果では、根治したとは言い切れません。

弊社で雨漏り補修を請け負った場合は、工事が終わり、ゲリラ豪雨や台風なども3〜4回ほどやり過ごし雨漏り症状がでないことで、なんとか雨漏り原因を塞ぐことができたと判断します。
どんな家でもそうですが、家が古くなっていくのを新しくすることはできませんし、雨漏りをして腐った箇所を乾燥することはできても、元の状態には戻りません。
だからこそ、長期で経過観察することが必要なのです。

また、雨漏りは補修工事をしていくと、ほつれが出てくることがあります。
水の出口を塞いでしまったが故に、水の行き場がなくなるなどして他の場所に不具合がでるのです。だからこそ僕は雨漏りの補修工事は切りきざんでつなぐ大手術ではなく、温存できる補修をできればと思います。

〔関連動画:雨漏りの悩みから解放された3度目の屋上防水〕

非破壊的措置をとることで、雨漏りを止めたいのです。
また雨漏り原因は様々ですので、僕は職人だけでなく建材のメーカーや商社にも話を聞きます。
そうして原因などを追求して考え抜くことで、なんとか雨漏りを根治へと導くことができるのです。

雨漏りを止めることがいかに大変かを知っているからこそ、「100%止めます」という言葉を怖く思います。
今回の雨漏り箇所も、工事中に散水試験も行っていますが経過を見ないことには止められたのか止められていないのかと言うことは分かりません。
それでも、そうした中で最良の工事をおこなうことで、お客様の希望に応えていきたいのです。

 

お客様のご希望に応えるために塗装職人ができること

今回、補修工事を行う際に、壁にツバメの巣がありました。


オーナー様から「ツバメの巣は縁起物だから、巣立ってから壊して欲しい」とリクエストがあり、ぎりぎりまで様子を見ることに。
結果としては、なんとか高圧洗浄前に巣立ちが間に合い事なきを得たのです。

もちろん、ぎりぎりまで他の作業を進めるタイミングを見ていましたが、最終的に工事が止まることになっていたら、お客様に最終的な判断をお願いしたかと思います。
工事が伸びれば、その分だけ人工代などがかかり、しいてはお客様の負担となるからです。
工事は、その時折でお客様に判断していただくことが多くあります。

私たちは決して工事の方法を押しつけることや、勝手な工事をして法外な値段をふっかけるということはしません。

今回も、パルハンマーで検査の結果、見積もりよりは多い破損箇所があり、お客様に修復するところ、今回は後回しにするところなどを選んで頂きました。
そうした判断をする際にも、寄り添い丁寧な提案をするのが我々塗装職人の役目です。

本番工事前の塗装準備ではありますが、ただの下地調整や高圧洗浄であっても、お客様の家に合った工事を完成させるために、さまざまなご提案ができるよう、これからも工事に取り組んで行ければと思います。

〔関連動画:こちらの現場の工事全工程〕

 

足場を建てる前の準備 植木の剪定と現場の確認

By コンクリート, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

塗装工事をするために、何よりも大事なことはしっかりと安定した足場を建てることです。
今回は足場を建てる際に必要な、環境を整えることを中心にお話したいと思います。

足場を建てるために必要な剪定

 

大きな建物の周りは、比較的植物が植えられていることが多く、足場を建てる障害になることが……。
そこで、塗装職人ではご依頼があれば剪定を行います。

 

剪定を担当するのは弊社の内藤です。彼は大工と植木職人という経歴を持ちますので、植木の剪定についてもまさにプロフェッショナル。
ただ木を伐採するのではなく、切断面が傷まないための処理もします。

また、今回はオーナー様からご依頼を頂きましたので、足場を建てる前と、足場を解体した後の2回に分けて剪定いたしました。

最初に足場の邪魔になる木を伐採し、足場解体後に木の形を整えスッキリとした仕上がりに。

もちろん、伐採した木の処分も致します。

この処分は個人で行おうとすると大変な作業ですので、剪定した後すぐに建物周りがすっきりとするのです。
さらに、伐採後はブロアとホウキを使って綺麗に掃除します。

塗装職人では、工事だけではなくこうした家周りのことも合わせてご依頼頂くことが可能です。

 

〔関連記事:前回のこの建物のブログ〕

マンション大規模改修 次々とおこるトラブルを乗り越えて

足場を建てるためにアクリル屋根板の撤去

 

カーポートや、マンションの階段部分などにアクリル屋根が付いている建物も、足場を建てる際には注意が必要です。
そのほとんどが、足場を建てる障害となるため、アクリル板を外し、骨組みも邪魔になる場合は撤去をします。


ここで大切なのは、後ほど元に戻せるようにするということです。

〔関連動画:安全な足場を組むためのひと手間〕

そのため、アクリル屋根の構造を熟知している必要があります。
はずす手順を間違えて、壊してしまってはいけません。

先ほども書きましたが、弊社の内藤は大工でもありますので、こうしたアクリル屋根などは取り付け工事もお手のものです。

今回もアクリル屋根が二箇所ありましたので、取り外しを行い、工事後はしっかりと元通りにしました。
足場は建物に密着して建てることが何よりも大切です。そうすることで、職人たちが安定して足場に立つことができ、作業もスムーズになります。

スムーズな動きは、塗装の効率もあげるので本当に大事な基礎なのです。

足場を建てる前に現場の環境も熟知することが必要

 

今回、一番の難関はR状になった建物の壁面、さらに次いでの難関はその真下にある狭い駐車場へ続く私道でした。
こうした現場の把握も、足場を組むためには大切です。
R状になっている壁面の場合、通常壁にアンカーを打つのですが、こちらの建物はALC構造といい、壁面が少々脆いタイプの建物でした。


カラメルなどパリパリの飴を想像して頂くと分かりやすいのですが、それくらい薄い壁になっています。
ですので、アンカーを打っても効くかの問題があります。

また、上記の写真の下部を見て頂くと分かるのですが、入り口に続いている車椅子用のスロープなどがあります。そもそもこのスロープは、サイド部分が立ち上がった普通のスロープだったのですが、駐車場から車が入庫する際に多くの車がこのスロープの側面にこすってしまったのだそうです。そこで、車が乗り上げられるように、急遽スロープの側面をなだらかに作り替えたのだとか。

このスロープ位置でさえ多くの車がこすってしまったということは、R状になった壁に沿って足場を建てた際に、車が足場に衝突する可能性がある…ということです。
そのため、パイロンを立てるなど足場を建てるための対策をいろいろと考えたのですが、テナントの方からの意見などもあり、かなり足場の建て方について難航しました。


こうした足場を建てるための段取りは、足場班が現場に入ってからでは作業を止めることになってしまうため、手遅れになってしまいます。
そのためにも、こうした下準備をして調整することが何よりも大切なのです。

〔関連動画:足場の設置から解体までを5分で紹介 〕

足場は良い塗装工事をするための大事な基礎

足場は高さのある建物であれば、どの現場でも必要です。
そして足場班にも組む技術に優れた業者とそうでない業者があります。
これも工事のクオリティには大きく響きますので、弊社では選りすぐりの足場班が足場を建てているのです。

一見すると足場なんて塗装の土台みたいなものなのだから、簡単に組んで安く上がれば…と考えるお客様もいらっしゃるでしょう。
しかし、塗装工事をしっかりとやろうとするのであれば、足場や、こうした植木の剪定などに規定の料金をかけることが、良い塗装工事をする近道になります。

今年は、本当に怒濤の一年でした。コロナだけなくウクライナ情勢もあり、材料代の値上がりが激しく、現場としても営業としても非常に苦労を……。
いくら僕たちがしっかりと直したいと思っても、結局お客様が出して下さる予算のなかでしか塗装工事はできません。
足場ひとつ、木の剪定一つではありますが、こうした小さなことが積み重なって工事は成り立ちます。

〔関連動画:こちらの建物の全施工〕

今後もお客様にしっかりと現状をお伝えしながら、ご依頼頂いた内容には全力でお答えしていきたいと思います。

本年は誠にありがとうございました。
また来年も、塗装職人を宜しくお願い致します。

マンション大規模改修 次々とおこるトラブルを乗り越えて

By コンクリート, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

本日から、新シリーズとなります。
今回は規模の大きなマンションの改修工事です。
こちらのマンションの場合は住居だけでなく店舗もあるため、前回までのシリーズで紹介していた建物よりも規模が大きく形も複雑な敷地にある建物でした。

今回の工事で一番困ったのは、次々と起こる工事中のトラブルです。
古い建物であるということや、オーナー様と店子の方の意見が合わないことなどで、工事がストップすることも。

そうしたトラブルを乗り越えながら完工しましたので、まずはどのようなトラブルがあったのかについてお話ししたいと思います。

R状になった壁面と足場を建てにくい敷地

こちらの建物は、前面がR状になっていてタイルが一面に敷き詰められていました。
Rになっている壁面というのは、通常の外壁よりも足場を建てることが難しくなります。面に対して垂直に立てることができないため、足場を細かく立てる必要がありますし、不安定な足場だからこそ、壁面にアンカーを打って安全を確保する必要もあるのです。

しかし、こちらの建物、アンカーが打てませんでした。


さらに敷地に問題があり、駐車場に足場を建てる必要があったのですが、こちらも縦列駐車でないと停められないような狭い駐車場だったため、足場を建てると車が足場に追突してしまう可能性が・・・。

そのために、パイロンなどで注意喚起をしたかったのですが、マンションに店子として入っている方から、「パイロンをおかれるのは困る」とクレームが入ってしまったのです。

足場を建てることの難しさ、敷地の問題、注意喚起ができないことなどなど。
足場を建てる段階から、本当に問題が山積みでした。

あわせて読みたい〔前回の大規模修繕ブログ〕

塗装、防水、カバー工法、長尺シートの大規模改修

増築された仕様の違う階段

この建物には階段が3箇所ついており、そのうち2箇所の階段はテナントさんの正面口とスタッフ用入り口として使っているもので、もともと建物に建て付けてあったものとは1つは別でした。
なので当然仕様も違い、もともとあった階段と同じ工程で工事することができません。


また難しかったのは、色決めです。

施工内容や色味についてもオーナー様を通してテナントさんの方にご意見も頂いていたのですが、途中からオーナー様とテナントさんの意見が合わなくなり、色の変更がでるなどして現場が大混乱に。

こうしたトラブルも、工事の流れを止めてしまうので工期に大きく関わってきます。

合わせて観たいYouTube〔駅前の営業中テナントビルの大規模改修工事 足場・補修・防水・塗装 全行程〕

工事の期間

工事の期間についても、いろいろとありました。
通常、工事が始まる前に契約書などで工期を提示します。しかし、この『工期』というのは非常に予測しにくいものです。
というのも、トラブルが一つでも起きれば工期は後ろに倒れていきますし、ましてや狭小住宅などで、足場をお隣に建てなければならないにも関わらずお隣との仲が悪い場合、足場を建てることすら時間がかかってしまうことも。

また工事中に、思いも寄らぬ雨漏りや建物の破損を発見することもあります。
業者によっては、あまりにも状態がひどく手の施しようが無い場合は、時間や手間、そして費用をかけることができないため、そのまま補修箇所を放置するほどです。

これは、次で説明する足場を組む期間にも関係する話ではあるのですが、補修期間が足場の建設期限に間に合わず、しかもお客様の方で「これ以上お金はかけられない」と言われてしまいますと、修繕をせずに工事を終えるしかありません。


今回の工事でもトラブルが続いたため、あわや補修ができないかも・・・という場面はありましたが、最善を尽くしました。
塗装職人では、途中で工事を終えると言うことが無いように、どんなにひどい雨漏りだったとしても、なんとか状態を改善できるようにします。

しかし、その分やはり工事の時間がかかってしまうのです。
そうなりますと、予定していた工期をオーバーしてしまうことが・・・。

今回も、さまざまな理由で工事が止まってしまったため、工期が変わりました。
これから工事を検討されている方は、工期をできるだけ予想通りにしたいとお考えでしたら、どうかこうしたトラブルと工期の因果関係を胸にとどめて下さい。

私たち業者は、できる限りお客様のご希望にそって工期を守りたいと考えています。
そのためには、お客様や入居者様にご協力頂くことが工期を予定内に収めるために、何よりも大事なのです。

足場を建てるのは2ヶ月以内に

上記の文章でも少し触れましたが、足場を建てる期間について・・・ここで少し補足したいと思います。
塗装工事をする際、足場を組んでから解体するまでの期間は、どの業者も2ヶ月が目安です。

というのも、足場を2ヶ月以上建てておくと、工事の申請手続きが複雑化します。
職人の詰め所などが必要になったり、労働安全関係の確認事項も増えたりするのです。


そのため、こうした中規模なマンションなどの場合は、足場を2ヶ月以内におさめるため突貫工事をします。
この突貫工事と言う言葉ですが、誤解されている方をよく見かけることが・・・。

突貫工事と言う言葉は、工期を2ヶ月以内に収めるために手際よく作業を進めるための言葉で、『やっつけで適当にやるという』意味ではありません。
あくまでも短い期間で一気に完成させる工事というのが本来の意味です。

もちろん、そのためには施主様や居住者様のご協力がないとできません。
施主様に工事をご理解頂き、必要な足場を建てるためにご協力を頂くことで、足場の期限を守ることができる突貫工事をすることができるのです。

問題の多い建物でも塗装職人ではしっかりと工事致します

今回の現場は、工事が始まったことで様々なトラブルが表面化し、工期が伸びてしまう可能性や、足場の建て方によっては安全が確保されないため、補修工事ができなくなる可能性などがありました。

そんな工事が先日無事完工したので、今は少しホッとしています。

次回からのブログは、こうしたトラブルに塗装職人ではどのように対応したのかということと、足場工事、ルーフトップのアクリル板取り外し、折板屋根の塗装、雨漏り工事、外壁塗装、階段への長尺シートの貼り込みなどの工程を詳しくご紹介できればと思います。

合わせて観たいYouTube〔このビルの工程動画〕

 

5階建てビルのロープ高所作業

By コンクリート

大規模修繕は基本足場が必要です。でも、どうしても足場が架けられない困難な状況に限って言えば無足場施工も可能です。

今回は塗装職人の世田谷店舗近くの5階建てビルにて、ロープ高所作業の施工をさせていただきました。

施工的には洗浄のみでした。

ほかには外壁の打検、タイル落下防止のためのエポキシ注入施工、シール工事や外壁塗装まで、本来高所作業の職人でもそれぞれ工事種類の専門分野が違うのですが、うちはの場合に関して言えばすべてOKですし、職人によって丁寧さも分かれるというものですが、実績・評価ともに文句ないと思います。

ただ今年はもう予定が一杯なので、もしご相談される方はその点ご留意していただければと思います!

コンクリート打ちっぱなしが新築風に蘇る。

By コンクリート

台風過ぎ去って天気がすこぶるいいですね。

 

こんな天気のいい日は仕事は放っておいて遊びに・・と、違いますね(笑)

先日、戸建ての塗装の範囲内の作業がありましたが、ガレージでコンクリート打ちっぱなしの部分がありました。

ビフォーアフターが程よく撮影できましたので共有させていただきます。

先日も世田谷の現場で使用させていただきました「ランデックスコート」。

世田谷のコンクリート外壁のマンションをランデックスコートで塗装

 

もちろんコンクリートですので、通常のありがちなマンションRCの外壁にもばっちりです。

職人は塗装職人最高レベルの丁寧さで自慢できる原本が塗装しました。

 

打ちっぱなしコンクリートは撥水剤が塗布していて時間とともに効果が薄れてきますが、日の当たらない方角の外壁などは、その効果が残っていたりするので塗装ができない場合もありますが、その点クリアーできればこのようにとってもきれいな、まるで新築風な感じに読みが得させることが可能になります。

 

 

 

下記はまた別の現場ですが、このように施工前からキレイに生まれ変わった外壁になります。。

ちなみに、今回使用した塗料以外にも、水性シリコン浸透ガードというものや、下塗りのシーラーを現状の下地に見合ったシーラーを厳選すれば艶調製品でれば、他の塗料も全然塗ることができます。

要は下地したいですね。

 

施工前

コンクリート打ちっぱなしのマンションの外壁塗装前

 

施工後

コンクリート打ちっぱなしのマンションの外壁塗装後

こちらも参考に。

外壁塗装

マンションの擁壁をランデックスコートで塗装

By コンクリート

世田谷のモダンなマンションの最後の工程は擁壁の塗装です。
使用塗料は大日技研工業のランデックスコートです。
工法は打ち放しコンクリートの質感を活かすFC特殊工法です。

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塗装の担当職人は近藤です。

工程は最初に下地処理を行った壁にWSプライマー200を塗布。
2~3時間乾燥させた後、上塗り1回目のWS疎水材を塗装します。

下の写真はWS疎水材を塗布して、3時間乾燥させた壁の様子です。

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そして、色班調整材のFCコートを塗布します。

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1~2時間乾燥させたら、パターン液を付けたパターンスタンプでコンクリート模様をつけます。

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1~2時間乾燥させたあと、上塗り2回目のWS疎水材を塗装します。

下の2枚は上塗り2回目塗布して24時間、乾燥させた状態です。

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素材感を活かした風合いになりました。

これでマンション工事の全工程が終了しました。

こちらの工法はもちろん打ちっぱなしのコンクリートであれば普通に外壁でも一緒です。

マンション・ひび割れ誘発目地の工事

By コンクリート, シーリング(コーキング)

世田谷区のマンションで行っていた大規模改修工事は7月上旬に足場を解体後、最後の工程に入りました。

7月17日に行ったのは擁壁に誘発目地を入れる作業です。

鉄筋コンクリートの構造物は収縮によりひび割れが入ります。しかし、ひびがどこに入るかは事前には分かりません、ひびが入ることにより、美観や構造に問題が出てくることがにあります。そこであらかじめ、構造物に断面欠損部を設けることによって、その位置にひび割れを誘発させるための目地が「ひび割れ誘発目地」または「新設目地」とも呼びます。

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工程は、まず目地を入れる箇所にカッタ―で切り込みを入れます。

Photo from 2018-07-17 09-36-19

次に電動ハンマなどでハツリ出しをします。

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最後にシール材でシーリングをします。

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これにより、ひび割れをシールの下に誘発します。

 

【あわせて見たい誘発目地の関連動画】

モダンなマンションの建物補修工事が終了

By コンクリート

報告が遅くなりましたが、世田谷のモダンなマンションの改修と塗装工事が終了しました。

工事は1か月近く掛かりました。途中、台風や雨で作業出来ない日があったりして、スケジュール変更を余儀なくされました。

最後の週に行った作業は鉄部扉の塗装工事と廊下のシーリング工事でした。

終了後、2日間に渡って、足場の解体を行いました。工事期間中は住民の方にはご不便おかけいたしました。

建物の工事は終了しましたが、後日、門扉の工事を行います。

世田谷のマンションの塗装・続報

By コンクリート

世田谷区のモダンなマンションの外壁補修工事が終了。

塗装工事は続いています。今回は外壁以外の塗装をご紹介します。これはバルコニーの鉄扉の下地調整後です。

これは塗装後の様子です。

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使用塗料はファインパーフェクトトップ。

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これはバルコニーの上裏の塗装前に養生をしているところです。

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バルコニーの上裏の塗装。

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使用塗料はファインパーフェクトトップ。

工事はまだ続きます。

世田谷のマンションで塗装中

By コンクリート

世田谷のマンションで外壁補修と並行して、外壁塗装が始まりました。

今回、採用された塗料は大日技研のランデックスコートのFCコートです。FCは、打放しコンクリートの半透明カラー塗装工事において、下地補修後の色斑調整材として用いて、コンクリート面のムラをなくし、美しい仕上がりにするそうです。工程は5工程に渡ります。最初に下塗りを行います。

乾燥したら中塗りです。

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そして、着色を行います。

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次にパターン付けです。

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仕上がりはこのような感じになりました。

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仕様が同じの鉄筋コンクリートの打ちっぱなしの塗装の動画です。