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足場を建てる前の準備 植木の剪定と現場の確認

By 2022年12月20日9月 26th, 2023コンクリート, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

塗装工事をするために、何よりも大事なことはしっかりと安定した足場を建てることです。
今回は足場を建てる際に必要な、環境を整えることを中心にお話したいと思います。

足場を建てるために必要な剪定

 

大きな建物の周りは、比較的植物が植えられていることが多く、足場を建てる障害になることが……。
そこで、塗装職人ではご依頼があれば剪定を行います。

 

剪定を担当するのは弊社の内藤です。彼は大工と植木職人という経歴を持ちますので、植木の剪定についてもまさにプロフェッショナル。
ただ木を伐採するのではなく、切断面が傷まないための処理もします。

また、今回はオーナー様からご依頼を頂きましたので、足場を建てる前と、足場を解体した後の2回に分けて剪定いたしました。

最初に足場の邪魔になる木を伐採し、足場解体後に木の形を整えスッキリとした仕上がりに。

もちろん、伐採した木の処分も致します。

この処分は個人で行おうとすると大変な作業ですので、剪定した後すぐに建物周りがすっきりとするのです。
さらに、伐採後はブロアとホウキを使って綺麗に掃除します。

塗装職人では、工事だけではなくこうした家周りのことも合わせてご依頼頂くことが可能です。

 

〔関連記事:前回のこの建物のブログ〕

マンション大規模改修 次々とおこるトラブルを乗り越えて

足場を建てるためにアクリル屋根板の撤去

 

カーポートや、マンションの階段部分などにアクリル屋根が付いている建物も、足場を建てる際には注意が必要です。
そのほとんどが、足場を建てる障害となるため、アクリル板を外し、骨組みも邪魔になる場合は撤去をします。


ここで大切なのは、後ほど元に戻せるようにするということです。

〔関連動画:安全な足場を組むためのひと手間〕

そのため、アクリル屋根の構造を熟知している必要があります。
はずす手順を間違えて、壊してしまってはいけません。

先ほども書きましたが、弊社の内藤は大工でもありますので、こうしたアクリル屋根などは取り付け工事もお手のものです。

今回もアクリル屋根が二箇所ありましたので、取り外しを行い、工事後はしっかりと元通りにしました。
足場は建物に密着して建てることが何よりも大切です。そうすることで、職人たちが安定して足場に立つことができ、作業もスムーズになります。

スムーズな動きは、塗装の効率もあげるので本当に大事な基礎なのです。

足場を建てる前に現場の環境も熟知することが必要

 

今回、一番の難関はR状になった建物の壁面、さらに次いでの難関はその真下にある狭い駐車場へ続く私道でした。
こうした現場の把握も、足場を組むためには大切です。
R状になっている壁面の場合、通常壁にアンカーを打つのですが、こちらの建物はALC構造といい、壁面が少々脆いタイプの建物でした。


カラメルなどパリパリの飴を想像して頂くと分かりやすいのですが、それくらい薄い壁になっています。
ですので、アンカーを打っても効くかの問題があります。

また、上記の写真の下部を見て頂くと分かるのですが、入り口に続いている車椅子用のスロープなどがあります。そもそもこのスロープは、サイド部分が立ち上がった普通のスロープだったのですが、駐車場から車が入庫する際に多くの車がこのスロープの側面にこすってしまったのだそうです。そこで、車が乗り上げられるように、急遽スロープの側面をなだらかに作り替えたのだとか。

このスロープ位置でさえ多くの車がこすってしまったということは、R状になった壁に沿って足場を建てた際に、車が足場に衝突する可能性がある…ということです。
そのため、パイロンを立てるなど足場を建てるための対策をいろいろと考えたのですが、テナントの方からの意見などもあり、かなり足場の建て方について難航しました。


こうした足場を建てるための段取りは、足場班が現場に入ってからでは作業を止めることになってしまうため、手遅れになってしまいます。
そのためにも、こうした下準備をして調整することが何よりも大切なのです。

〔関連動画:足場の設置から解体までを5分で紹介 〕

足場は良い塗装工事をするための大事な基礎

足場は高さのある建物であれば、どの現場でも必要です。
そして足場班にも組む技術に優れた業者とそうでない業者があります。
これも工事のクオリティには大きく響きますので、弊社では選りすぐりの足場班が足場を建てているのです。

一見すると足場なんて塗装の土台みたいなものなのだから、簡単に組んで安く上がれば…と考えるお客様もいらっしゃるでしょう。
しかし、塗装工事をしっかりとやろうとするのであれば、足場や、こうした植木の剪定などに規定の料金をかけることが、良い塗装工事をする近道になります。

今年は、本当に怒濤の一年でした。コロナだけなくウクライナ情勢もあり、材料代の値上がりが激しく、現場としても営業としても非常に苦労を……。
いくら僕たちがしっかりと直したいと思っても、結局お客様が出して下さる予算のなかでしか塗装工事はできません。
足場ひとつ、木の剪定一つではありますが、こうした小さなことが積み重なって工事は成り立ちます。

〔関連動画:こちらの建物の全施工〕

今後もお客様にしっかりと現状をお伝えしながら、ご依頼頂いた内容には全力でお答えしていきたいと思います。

本年は誠にありがとうございました。
また来年も、塗装職人を宜しくお願い致します。