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モルタル下地面からのバルコニーウレタン防水

By 2022年4月17日4月 19th, 2022ウレタン, ベランダ, 下地補修

一般的な改修工事では、塗装と防水、二つの業者が同時に作業を行うことはありません。防水工事が終わったら塗装、もしくは塗装が終わったら防水とどちらか1つ終わらせた後に作業をするのが一般的な改修工事の流れです。

世田谷の改修工事の続きです。外壁塗装が終わったので、バルコニーのウレタン防水工事と建物正面のパネル面のシールの打ち替え工事を始めていきます。

ウレタン防水工事をする前のバルコニー

 

まずはケレン作業からです。ケレンとはキレイな被装面を作る作業のこと。防水工事では皮すきという道具、もしくはスクレーパーを使うことが多いです。

「皮すき」。ケレンだけでなく様々な場面で使われる万能道具

 

 

被装面というと、難しい作業のように感じるかもしれませんが、あまり難しいものではありません。皮すきでバルコニーの土間など、ウレタンを塗布する箇所の突起物やザラつきを削ればいいだけです。実際にケレンしている動画になります。ケレンが終わったらバルコニー内全体を掃除し、ゴミや埃を取り除いていきます。

今回はブロアーでゴミを寄せた後、ホウキを使いました。ケレン・清掃が終わったらプライマーを塗っていきます。使うのはサラセーヌのPです。

ウレタン防水で使用するプライマー「サラセーヌP」

 

屋上の防水工事と同様、狭いところや仕上がった塗装付近などのダメ込みをしていきます。ローラーではどうしても壁の仕上げられた塗装に触れてしまうため、あえて刷毛を使っています。

刷毛を使用したサラセーヌPのダメ込み

 

全体のダメ込みが終わったら、今度はローラーを使い土間全体にサラセーヌPを塗り込んでいきます。ローラーを勢いよく転がすと材料が飛散してしまい、周りを汚してしまうので静かに転がして塗っていきます。

土間にはローラーを使いサラセーヌPを塗り込んでいく

 

次はウレタンの1層目を流していきます。今回も使うのはサラセーヌKです。

平場用ウレタン「サラセーヌK」

 

二つの材料を合わせて攪拌します。ウレタンを攪拌する前に、缶の内側についている硬化剤をシンナーで洗い流しておきます。あまり意味のないことのように感じるかもしれませんが、これをしておかないとウレタンの硬化不良が起きやすくなってしまうため洗浄は必要な作業です。

缶内側の材料をシンナーで洗浄し硬化不良を防ぐ

 

材料の攪拌が終わったらバルコニーにウレタンを流していきます。狭く作業しづらいため、今回はローラーと刷毛を使い仕上げていきます。

サラセーヌKを使ったバルコニーのウレタン1層目

 

流したウレタンを踏んでしまわないよう、ダメ込みをしながらウレタンを流していきます。

刷毛を使ったダメ込み

 

バルコニーにウレタンを流した後の様子です。硬化させた後、もう1度ウレタンを流します。

ウレタン1層目完了

 

バルコニーが1つあるため、これらの作業を繰り返して同じように仕上げていきます。まずは皮すきでケレンし…

ケレン作業

 

掃除し埃を取り除きます。

清掃

 

プライマーをダメ込んで…

プライマーダメ込み

 

ローラーで全体を塗り込む。

プライマー塗布

 

そしてプライマーを乾燥させた後、ウレタンを流す。これがウレタン防水工事の一連の流れとなります。屋上では通気緩衝のためにシートを貼ったり、メッシュクロスを貼る作業もありましたが、掃除した後にプライマーを入れてウレタン、これが基本的な流れです。

2階バルコニーのウレタン防水工事

 

この日はシールの打ち替えと平行し作業していました。バルコニーのプライマーを乾燥させている間にシール工事、乾燥したらウレタン防水、といった具合に作業を進めたため、ウレタンの1層目が終わった頃にはキリの良い時間となっていました。写真は劣化した既存シールの撤去のものです。

撹拌機をシンナーで洗浄しているところの写真です。洗い終わった後、ネタ場を片づけてこの日の作業は終了となりました。