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新築時から続く雨漏りを止めたウレタン防水とは

新築時から雨漏りに悩まれている築39年のお宅のお話です。

『雨漏りを止めて欲しいので屋上を見て欲しい』というご相談内容でした。

そこで実際に見積担当松尾が屋上を拝見させていただくと、いろいろと問題点が見つかったのです。

屋上の問題点とその打開策

お客様宅では屋上の経年劣化などからひび割れ・浮き・塗装の剥がれなどの症状が見受けられました。

一般的に雨漏りのイメージというと築年数がある程度経過したような状況で起こることを想像されるのではないかと思いますが、実際には築浅の建物であっても雨漏りが起こる場合があります。雨漏りの三大原因としては①屋根②ベランダ③窓やサッシや換気口周りになります。

お客様の屋上では床面だけではなく立上りの箇所や斜壁にも雨漏れ要素がありました。実は、雨漏りの要素として多い場所が先ほどの三大原因に加え斜壁もあります。

漏水原因のわからない現場では可能な限り水の侵入口を無くし下地をしっかりと造ることが肝になります。

見積担当松尾のこれまでの防水経験とプロとしての実績からしっかりと確実な防水効果を発揮するために、様々な方法がある中で今回は高強度形ウレタン防水をご提案させていただきました。

実際にウレタン防水の仕組みがわかる動画がありますのでご紹介いたします。

関連動画 雨漏りさせないウレタン防水の仕組み

工事依頼のきっかけ

今回屋上防水のご依頼をいただいたお客様は、過去にも二回工事のご依頼をいただきまして、その時はどちらも避難ハッチの交換作業をさせていただきました。

前回の避難ハッチの交換工事にご満足いただけたことと工事中に弊社からお客様へ密な報告などの対応を気に入ってくださり、大変有難いことに今回も塗装職人を選んでくださいました。

現場のお宅はお客様のお父様がお住まいになられている東京にあるご実家でした。雨漏りは新築時からあったそうでもともと鍛冶屋さんをされていたお父様がご自身で屋上防水をされてきましたが雨漏りは改善されず「どうにかして雨漏りを止めて欲しい」ということをお父様に代わりお客様がお話してくださいました。

現場は東京ですが、遠方(熊本)にいらっしゃるご依頼主であるお客様へ離れた状況でも作業状況を把握していただくために、工事中の大事なポイントを撮った写真などをメールで送らせていただくという取り組みも欠かさずさせていただきました。

こうした行いがお客様に喜んでいただき信頼をいただけている中での工事でしたので、天候や状況により工事内容に多少の変更などがあった場合でも了承をいただきスムーズに工事をさせていただける結果になりました。

写真だけではわからない現場の大変さ

まず一番最初に取り掛かる作業は既存の防水層を撤去することです。撤去したあとに下地調整をしますが、この下地調整が防水の肝になります。新たに施工する防水層がしっかり密着するために行うのですが、下地調整を怠ってしまえば施工後に防水効果を維持することが出来なくなるからです。

撤去作業はちょうど八月でしたので、真夏の屋上での作業で職人はまさに体力勝負になります。しかし、真夏の暑さにも負けず職人はほぼ手作業で分厚い既存防水層を丁寧に撤去していきます。また、この時は台風も近づいていたため天候が不安定な状況でもありました。

作業中に暴風雨に見舞われて危険なため作業を中断せざる負えない日もあったり・・現場では天候以外にも様々な状況が起こりえるため柔軟に、そして適切な対応が求められます。

建物の状況などによっては、工事中に新たに気付く場合もあり作業内容を変更しなければいけない時もあります。そうした時も、それぞれの職人やプロに確認をしてお客様の建物の状態に最適な工事をご提案させていただくこと、現場を一番に見てまとめる。それが、見積担当でもある現場を監督する松尾の役割です。

高圧洗浄中の様子です。前日に雨のおかげで水の流れを改めて確認できたことは吉とでました。しかし、作業は難儀します・・

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高強度形防水材とは

今回お客様宅では、サラセーヌタフガイシリーズの塗料を使用しました。堅い防水材と伸びる防水材のツイン構造になっており、抜群の強度・伸び率の向上・安心の耐荷重性これらの効果が期待できます。

屋上の高圧洗浄後カチオンという下地調整作業をします。各種下地に対し、素材を密着させ耐久性を維持する効果を高めるます。床部分が平らになるように左官鏝で均等に伸ばしていきます。

次にプライマーを塗布してさらに密着性を高めます。床部分に貼るQVシートの裏側は格子状になっていてシートと下地の間を通気させることで湿気や水分を外に逃がすことができるようになっています。

継ぎ目や末端にはMBテープを貼り水の侵入などを防ぎます。真夏日での作業だったため屋上は高温になりQVシートの粘着が溶けてしまっていて職人はこのシートを剥がす作業にも難儀していました。

ウレタンを流す前にここで脱気筒と改修ドレンの取付作業をします。こちらは脱気筒取付の様子です。脱気筒の裏側にシーリングを塗布しているのには訳があります。万が一脱気筒が折れてしまう事態が起こった場合にも水の侵入をブロックすることが出来るからです。このように、今ある問題の先の問題までも予測してプロテクトに努めた工事のご提供をさせていただいております。

 

改修ドレンも同様にシーリングを塗布して密閉させていきます。とにかくフラットに、継ぎ目を無くし一体化させることが重要です。

お客様宅の屋上には水切り目地がなかったため新たに水切りの作成をしました。水切りがあることで雨水が防水層の末端に流れ込む心配がなくなり防水層を良い状態で保つことが期待できます。

次にウレタン防水一層目・二層目を流します。防水の塗料は均等の厚さで伸ばしていきます。職人の腕の見せ所です。

ここでお客様宅の施工を解りやすくまとめた動画がありますので合わせてご紹介いたします。

関連動画 雨漏りを止めたウレタン屋上防水

今回の工事でお客様宅の雨漏りも止まり、大変ご満足いただける結果となり見積担当松尾と施工に携わった職人もお役に立てて光栄に思います。

これからも、お客様とのご縁を大切に丁寧な工事をご提供させていただくため誠心誠意取り組んで参りたいと思います。

弊社では、外壁塗装や屋根塗装はもちろん防水工事もプロの職人を揃え施工させていただいております。雨漏りに関するご相談やお悩みがございましたらお気軽にお問合せください。