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防水材サラセーヌの平場用と立ち上がり用でウレタンの一層目

By 2022年3月26日9月 11th, 2022ウレタン, 屋上防水

先日の防水工事の後、出来上がったトップライトの枠が設置しました。

今日はこの枠周りの防水と、土間のウレタン1層目がメインの施工となります。

新たに設置されたトップライトの枠

 

新たに設置された枠の下の箇所に隙間があるため、ここにシールを打ち込む必要があるためネジと金物を一旦取り外しておきます。

ウレタン防水施工のため、ネジと金物を一旦外す

 

枠とアルミ笠木下の立ち上がりには立ち上がり用のウレタンを使用します。仕様する材料はサラセーヌのものです。いつもは写真に写っている、丸いフタを開けて必要な量を分けていますが、残りの量が少ないため缶を切っています。

実際に使用するサラセーヌの立ち上がり用ウレタン

 

サラセーヌの平場材です。こちらは土間などに使うウレタンとなります。立ち上がり材に平場材を混ぜて使うことで、小手や刷毛のムラを消すことができるため、今回はブレンドした材料を使用しました。

「平場材」と呼ばれているサラセーヌのウレタン

 

実際に材料を合わせているところです。
主剤と呼ばれる材料は、お菓子の水飴と同じで温めると柔らかく、冷やすと硬くなります。この日はまだ2月下旬ということもあり外は寒く、主剤がとても硬く合わせるのにも時間がかかりました。

因みに見た目も水飴に似ていることから、職人たちはこれを「アメ」と呼んでいます。

攪拌する前の立ち上がり用ウレタン

 

実際に立ち上がり材を合わせ、攪拌する前のものです。
立ち上がり材に平場材を加えたものです。

立ち上がり材に平場材を合わせたもの

 

ブレンドした材料を実際に攪拌しているところです。周りにまだアメが残っているので、これがなくなるまで攪拌します。

 

枠が1つしかなく、あまり大きくないのでスケールを使わず、枠の幅に合わせてメッシュを裁断していきます。枠の幅に対し、両端共に5㎝以上余らせるように切っています。

メッシュの寸法切り

 

4面すべてにメッシュを貼り付けた後の写真です。ゴムベラを使い仕上げています。これを硬化させた後、さらにウレタンを2回塗り込みます。

メッシュ貼りが終わった枠

 

 

笠木下の立ち上がり1層目です。幅がとても狭く、ゴムベラが入らないため刷毛を使いウレタンを塗っています。

立ち上がりウレタン1層

 

立ち上がり1層と同時に、シートの端末メッシュ処理もしておきます。メッシュを押えるのにゴムベラを使いました。

端末メッシュ処理

 

寒さのせいでアメが硬いので、枠や立ち上がりのウレタン作業をしている間に平場のアメ缶を太陽の日に当てておき、平場材を合わせやすくしています。

太陽の熱でアメを温めておく

 

本来であれば、写真の立ち下がったところにガムテープを貼り、ウレタンが樋に流れないように防波堤を作るやり方が一般的です。
しかしこの現場は立ち下がったところにもウレタンを入れておく必要があるため、予め樋付近の土間にブレンドした材料を塗って厚みをつけておくやり方にしました。
こうすることで樋付近に規定量の平場材の塗布をしなくても良いようにしておき、樋にウレタンが流れてしまうことを防いでいます。

雨どい側にもブレンドした材料を塗っておく

 

ウレタン1層目です。樋付近はローラーを使い、少し離れたところから小手を使うようにすることで樋にウレタンが流れるのを防ぎつつ、しっかりウレタンの厚みが付くように作業しています。立ち上がりとトップライトの枠には立ち上がり材と平場材のブレンドしたウレタンを使いましたが、土間の1層目は平場材であるサラセーヌKのみのものです。

サラセーヌK 1層目塗布

 

流したウレタンを踏まないように作業し、最後はアルミ笠木の上に乗り仕上げました。

 

ウレタンを流し終わった後は、使用した缶を潰して終了です。

これはネタ場のスペースが取れなかったための処置で、広さがある場合は後日に行うことが多いです。
今日の作業はここまでとなります。まだ寒く、ウレタンの硬化に時間がかかるため、次は1日開けて2層目の作業となります。

 

【すべての工程の説明をした完工後までのページはこちらにあります。一気に見たい方はどうぞご覧ください。】

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