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防水担当の日誌

鉄骨階段・塗装と長尺シート

By コンクリート, タイル, 外壁, 長尺シート, 防水担当の日誌

鉄骨階段は外部で使用されることが多いので、どうしても劣化しやすいです。

錆びやすいです。錆びは放置すると否が応でもどんどん広がってしまいます。

塗装ははげ落ちて塗膜はボロボロになってしまいます。

穴が開いてしまう事もあります。

その穴から水が侵入してしまうこともあります。

 

例えば、鉄骨の外階段があるタイプの建物だったのが、鉄骨階段が崩れ、2階には行くことができなくなってしまうこともあるのです。

錆は侮れないのです。

関連動画 マンション外階段を塗装する

鉄骨階段の塗装をするときは、最初に下地処理、ケレンを行います。

ナイロンたわしで丁寧に除去、電動工具を使用することもあります。

 

どうしても除去仕切れないサビにはハイポンサビスタという、さび面素地調整補助剤を使用します。

除去しきれない部位・さびやすい部位のさびを固着化させるのです。

また、必要な場合は溶接工事を行うこともあります。

そして、錆止めの塗布。中塗り、上塗りを行います。

鉄骨階段の塗装は状態によっては、床用の塗料があるのでそれを使用するのもよいです。立駐機用の塗料と同じで塩害地用とか立駐機用とかの床用の塗料を使うのもいいです。

関連動画 立駐機の塗装

塗装ではなく鉄骨階段に長尺シートを貼るという選択肢もあります。

長尺シートを貼るメリットは音がしなくなる。美観が保てることです。

しかし、ちょっとでも水が入ったら、すごく錆びるので、貼る時には細心の注意が必要です。

長尺シートを使って長持ちすればいいのですが、塞いでしまう分、諸刃になってしまいます。

一番いい例は、鉄骨階段で踏み面のところがコンクリートになっているタイプのものがあります。
昔のアパートの鉄骨階段などがそうですが、デッキプレートという製氷機のお皿みたいのがあります。そこにコンクリートを流し込む、モルタルとか階段も同じで、お皿があって踏み面を作るために氷を固めるため流して、受け皿に対して階段を作っています。

 

しばらくたってくると、ムーブメント違うので鉄は伸びるし、モルタルは伸びないので、割れたりした時に隙間が出来た時に虫歯菌が侵入するように、水が入って錆びてしまうのです。
ですので裏から穴があいて出てきたりとかするのです。

 

中にはモルタル入れるところに分厚いゴムを入れる施工する業者がいます。コンクリートは付きますが、ゴムは付かないので、ゴムをどけたら大変なことになってしまいます。その施工は大変にまずいです。

苔、垢、錆。そういう風になってしまう可能性がシートの裏には存在するのです。

鉄骨階段で雨漏りをしているところは長尺シートの方がいいと思います。

 

ただし、長尺シートのデメリットは老朽化や痛みが酷くなったら、剥がさなければならないことです。

長尺シートは室内の方が持ちます。紫外線の劣化がないので。

状態がいいとマンションはぶっ通しで20年使います。それができるポテンシャルが長尺シートにはあります。

 

関連動画 マンションの廊下と階段にシート貼り

但し、20年経ったら専用の機械を買って、専用の刃を買って、廃棄代を払って工事をします。

コスト的に高くつきます。20年というと持ちはいいかもしれないけど、剥がすということが必要になります。

 

長持ちさせるとランニングコストがいいという感覚の人が多いと思いますが実際は違います。

長持ちするものは高いけど、替えるのも高い。例えるのならベンツを買い替えるのと同じです。

貼るという事は剥がすという事が対角にあるから、そのデメリットは鉄骨階段でも存在します。
鉄骨階段はどんなに気密性を保ってシーリングで防水しても錆によって中に侵入経路が出きたら1ヶ月後は錆びだらけになってしまいます。

ですので、進める時にプロの目が必要です。塗りの方がいい場合がある。

関連記事 長尺シートとタキステップの貼り込み

残工事 長尺シートとタキステップの貼り込み

塗っているものは積層すればいい。剥がすという事は剥がし賃がかかります。
全部対角にあるのは、非対称なのです。

 

鉄骨階段の錆びや雨漏りでお悩みの方は是非ともご相談ください。

プロの目で最適な工事をご提供します。

 

関連動画 タキステップの施工、音でもお楽しみください。

ALCタイル張りの外壁の特徴とは

By ALC, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

町なかで見かけるALCに均等に貼られたタイルの壁の建物は高級感を感じます。ALCタイル張りの建物について防水を含めて検証してみました。

 

ALCにタイルを貼るメリットはなんでしょうか?

これはやはり見た目です。タイルの壁は大変おしゃれに見えます。

そして、傷みに関して遅らせることが可能なことです。

どういうことかというとALCは要被膜なので、外壁の塗装の回数が絡んできます。傷みは当然、外壁に出ますから、タイルを貼った壁の方が確かに強いと言えば強いです

そして、タイル張りの場合、シーリングとか、そういう付いて回るものがあるので、どちらかというとメリットはビジュアルだと思います。

関連動画 ALCの塗膜防水

タイル張りの建物で心配なことがあります。1つめは地震です。関東は地震がとても多いです。東日本大震災が起きた時はALCのタイル張りの建物のタイルが一面で崩れたりもしました。なぜかというと、ムーブメントが違うからです。ALCでもタイルの3面張りはやめろと昔は言われていました。なぜかというかは動きが合わないからです。

また、地震の際に相当数のタイルが剥落というときは全部剥がしで貼り替えというケースがあります。全部剥がすリスクは凄くお金が大変かかります。

心配なこと2つめは立地条件です。前に巨大なビルが建ったとか、バス、トラックが頻繁に通るようなところ、列車が横に走っている等は振動で割れる。そこらへん凄くナイーブに反応する建物なのです。

関連記事 ALCの特性と構造を考える

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改修工事をしても10年以内に不具合が起きることがあります。

なぜかというと、タイル張りは目地という物が存在して縦3m×幅600の時と横の場合もありますが、そこに対してタイルの目地がどう入っているかによって割れてくるのです。ようするにぬかるんだ沼の上にコンクリートを打っても、その上を歩いたらコンクリートが沼で動かせるので上が割れてしまいます。あれと同じ状況が起こるのです。

 

10年後に下地によって凄惨なものになるかも知れないし平気かも知れない。二通りに分かれます。地震の話しをしましたが、目地が全くない建物を建てたてしまうような適当な工事をする人がいます。ALC建てた後、なんでもタイル貼ってしまえ、きれいに見えるから貼ってしまえとやってしまうのです。

また、捨て打ちをしてない。ようするにALCの建物に捨て打ちをしてない、もの凄い工事をする人がいました。だから、そういうやり方をしたら駄目なのですね。必ず問題が出てきてしまうのです。それは何とも言えない。ただ動きに対してあってないものを貼り付けるから物凄く繊細に反応してしまうのです。10年経っても何ともないという建物ありますよ。全く何でもないという建物もあります。

やはり、施工する人の手で変わりますので。やっぱり職人って、いろいろいるし、まとめる会社によっても違うし、管理の違いなんです。一概には言えないし、例えば、屋根もそうですね。Pという屋根もそうですけど、Pが出た時30年と言っていたけど駄目でした。Pを批判していたCも駄目でした。両方とも駄目でした。じゃあそれを改良した新しい屋根はどうかというと、まだ分からないです。建築ってそういうのが多いです。

やっぱりそうやってワンサイクル見てみないと分からないのです。ワンサイクル見た後、出ることもあるので、それはどういう方がどういう理論でどういう設計をするのか、やっぱりみんな違います。

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タイルはきれいに見えますし、お手入れが少なさそうに見えますけど、何かあった場合、タイルの上から防水するのは。もの凄くコストが掛かります。RCは注入工事が出来るけど、ALCは注入工事が出来ないのです

タイル貼りの外壁のメンテナンスや防水、改修をお考えの方は塗装職人にご相談ください。その外壁、その防水にあった最良の施工をご提案します。

 

 

剥落する外壁タイルを防止させる施工

By タイル, 外壁, 防水担当の日誌

施工させていただいたお宅です。

外壁の一部に石調の飾りタイルが使用されています。

モルタルの外壁と対比になって、とても素敵でモダンで高級感があります。ところがこちらのお家、家の横に電車が走っていて、家の向いはバス通りで車の往来が多く、かつ3階建てなので普通以上にお家の振動が激しいのです。

 

そのため、この飾りのタイルが剥落してしまいます。実際、何か所か落ちているので、外壁塗装工事を行う際にお客様から何とかならないでしょうか?というご相談がありました。

そこで何とかならないかということで、いろいろ考えたところ思い当たろましたのが、セブンケミカルというメーカーの透明塗膜防水材セブンSSを使用するという施工方法でした。

なぜセブンSSを使用するかというとタイルはひび割れ、浮き、剥落、など各種の劣化現象が起きます。セブンSSは耐久性、防水性、施工作業性、意匠性に優れ、タイル張り面及びコンクリート打放し面の外観を損なわずに長期間にわたり維持することが可能と謳われているので今回のお宅のようなケースには期待出来ます。

 

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もうひとつ、一応剥落防止なので防水材とも違う。例えば、霞が関の会計検査院とか国会議事堂のそばの建物が老朽化していて、ネットをかけて、剥落等で被災しないようにしています。そのような工事に使用する同じ材料を考えたのです。

防水とは違う防水材ですが、剥落防止材までいかないけど落下防止するための措置というのでこの製品を使いました。

関連動画 セブンSS施工を含む動画

 

施工はまずセブンSシーラーを塗布します。

防水材の膜を作るために刷毛で塗りました。

タイルの表面はローラーを使用します。

このシーラーはナノカチオン樹脂により高い浸透性を持ちます。

 

そして、セブンSSで中塗り1回目塗布します。

セブンSSは防水仕上げ材でアクリルシリコン樹脂がベースの材料です。

乾燥したら、セブンSSで中塗り2回目塗布します。

最初は白色ですが乾燥すると透明に変わります。

上塗りはセブンSトップM♯30を使用します。

この上塗り材は防水性に優れたアクリルシリコン樹脂透明塗料です。

これも2度塗りを行います。

以上、5工程がセブンSSの施工でした。

 

別の現場ですがセブンSSの工程動画がこちらです

関連動画 セブンSS施工動画

 

この5工程により、外観を損なわず長期的に保護を維持することが期待できます。

もちろん、剥落防止もです。

塗装を担当した豊永班の苦労が出ています。

 

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外壁タイルの防水クリヤー仕上げ材を塗るプラス面とマイナス面

 

RCや打ちっぱなしの外壁にお住まいになるみなさんにはそれぞれ特有のお悩みがあります。

今回の工事は浸透防止材を使って美観を損なわないようにやらせていただきました。

そして、屋上防水はサラセーヌKとAでウレタン防水をさせていただきました。

施工後、施主様ご夫妻が大変喜んでいただきました。

弊社にとっても忘れない工事のひとつになりました。

 

 

 

RC外壁のお宅の屋上防水工事

By ウレタン, コンクリート, ベランダ, 外壁, 屋上防水, 防水担当の日誌

建物がセットバックしたお宅の屋上と棟屋の防水工事を行いました

外壁はRCでマンションのような3階建てのお宅です。

 

屋上の既存はシート防水でゴムシートでした。

今回の工事は一級防水施工技能士の鈴木が担当しました。

関連記事 ウレタン

ウレタン

 

ゴムシート専用のプライマーを塗ってからサラセーヌの堅鎧(タフガイ)SD工法SD-AK30Tの工法を採用しました。

堅鎧だとメッシュがジョイントのところですが、強度があがるのでサラセーヌA材とK材とトップコートです。

その場合はジョイントだけのメッシュコートでいい。総メッシュかタフガイ使用に分かれます。

サラセーヌAは日本初のJISの防水材認証を取得した高強度ウレタン防水材です。

サラセーヌKは非常にスタンダードな塗膜材で様々な防水工事に使用されています

関連動画 屋上防水 話題のランデックスコートで外壁塗装 屋上はウレタン防水

 

屋上防水の工程はまずプライマーを塗布です。

ゴムシート専用のプライマー(ゴムエース)を使っています。

そして、補強クロスを貼っています。

平場に3ミリメッシュを貼ります。これは棟屋の様子です

サラセーヌKを塗ってウレタン防水。こちらも棟屋の様子です

ウレタンの1層目を流している時にジョイントしかやりません。

建物の廻りのガムテープ貼ってあるところはシーリングでおさえてあります。

堅鎧(タフガイ)は出隅にメッシュを貼り、入隅はチューニングという仕様になります。

2層目はサラセーヌAになるので、高強度が期待できます。

関連動画 ウレタン防水工事でローラーとコテを操る一級防水施工技能士

 

トップコートを塗っていますが、支柱の付け根ガムテープでカバーを持ち上げています。

これは一つの心遣いなのです。きちっと復旧させますが、下で防水を切っています。

カバーはあくまでもカバーなので上げて塗っています。エアコンの室外機の下を塗るのと同じ感覚です。

今回の防水工事はRCとRCの上の防水でした。

また今回のお宅の外壁にはRCに対して浸透防止材としてウォータープルーフCを使っています。

ランデックスコートとか打ちっぱなしとか、みなさん特有のお悩みがあるので

浸透防止材を使って美観を損なわないようにやらせていただきました。

今回は外観も機能もお客様のご希望に叶える工事を目指しました。

 

関連記事  マンションの擁壁をランデックスコートで塗装

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強烈な紫外線で劣化するウレタン防水の1年経過後

By 防水担当の日誌

低層マンションなどの屋上防水で一番多く施工されているウレタン防水。

塗装職人のショールーム前には展示物として飾ってあるのですが、設置してから8月で1年経過しようとしています。

 

店舗正面は日中わずかに日が当たるぐらいでそこまで紫外線の影響は受けていると思えませんが、それでも経年劣化の影響は避けられません。

屋上で行われる防水の種類は塩ビシート防水やアスファルト防水など様々施工種類がありますが、FRP防水を除きどれも建物の動きや紫外線などにも耐えられるよう基本伸縮できるように設計されています。

特にウレタン防水は、ゴムそのものといっても過言ではないのでより柔軟さが重要になってきます。

 

やはり自然環境から一番劣化の影響を受けるのは紫外線です。

その紫外線の影響を防ぐためにウレタンの上に塗布するのがトップコートです。

ではトップコートをしないウレタン防水はどうなるのか?

まだ約1年経過の状態ですがどのような劣化状態になっているのか見てみましょう!

 

ウレタン防水・展示直後(2022年7月)

ウレタン防水といっても、大きく施工法を分けると2種類あります。

バルコニーなどと違い屋上などの広い面積で行うウレタンは「通気緩衝工法」といって、行程的には一番下に通気緩衝シートという下地シートを貼ってから液状のウレタンゴムを流します。

大まかな順番的には①下地シート②ウレタンゴム1層目③ウレタンゴム2層目④トップコート、という工程です。

詳細に言えばさらに細かい工程があります。

 

こちらはその工程通りに施工したウレタン防水の見本です。

 

陽のあたりもご覧のような感じです。

防水職人が見本を作り設置は内藤が行っています。

 

こちらはショールーム内にある防水職人による防水見本の施工の様子です。

 

設置直後はこのような感じです。通気緩衝シートの下地シートもまだくっきり緑色をしています。

 

ウレタン防水・展示約1年後(2023年6月)

1層目からは上はそれほど変化ないように見えますが、下地シートは明らかに劣化しているのがわかります。

撮影前に濡れ布巾でホコリを掃除しましたがトップコートはピカピカです。

 

触っても見ましたが下地シートは手荒く扱ってしまうと破れてしまうのではというほどの劣化状態です。

 

よく見ると一層目と2層目のウレタンゴムも設置直後と比較すると色が変わっています。

 

ウレタンゴムは若干伸縮性が損なわれて縮んでいるようにも見えます。

 

恐らくまた1年後、2年と経過するともっと状態は変わってきます。

たかがトップコート、されどトップーコートです。

いかにウレタン防水にとってトップコートの重大さがわかる結果となりました。

 

塗装職人では現状の建物の下地や防水層によって変わってきますが、よほど下地の状態が劣悪でなければ保証を10年つけています。

ただそれも施工後5年後にトップコートをしたうえでの年数です。

トップコートは防水という枠組みの中の種類ですが、他の専用道具も不要で塗装のようにローラーだけで施工ができます。

ウレタンが伸縮性を失って硬化するとひび割れて雨漏りの可能性も高くなってしまうのでメンテナンスと定期点検に注意を払っておきましょう。

見積書からは見えない細部のこだわり 工事の仕上がりをより良いものに

By コンクリート, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

これまで8回に渡りブログで書いてきました、世田谷の事務所にてお受けしましたお客様のビル改修工事ですが、ようやく先日完工いたしました。
見積もり時からいろいろと課題の多かった建物ですが、なんとかお客様にご納得頂ける形で仕上げることができたと思います。
今回は、足場を外した後に塗装職人が行う、ちょっとした細かな工事…しかし非常に気を遣う工事についてのご紹介です。

関連記事 前回のブログ

残工事 長尺シートとタキステップの貼り込み

アクリル屋根と取り外しと復旧

 

足場を解体したら、取り外していた屋根などを戻したり、建物全体のクリーニングをしたりします。
こうして文章で書くと非常に簡単なことのように思えますが、実はここには費用を抑えるために神経を使う作業があるのです。
まずは、アクリル屋根の取り付けに関してお話し致します。

階段の上や、カーポートなどにアクリルでできたひさしのような屋根がよくあるのですが、こちらは足場を組む際に邪魔になることが多いため、工事前に取り外しを。
このアクリル板、年数などによっては劣化をしていることで、非常に割れやすくなっている場合があります。
洗濯バサミなどを思い浮かべてみてください。

プラスチック製の洗濯バサミは、ある程度時間が経つとプラスチックが劣化して、ある日突然割れてしまったりしますよね。
それと原理は同じで、屋根のアクリル板は、劣化してしまうとどんなに慎重に取り扱ったとしても、割れてしまうことがあるのです。
もちろん屋根を外すついでだからと、お客様によってはアクリル板を新調される方もいらっしゃいます。

その場合には、取り外しにそれほど慎重になる必要はないのですが、今あるアクリル屋根を再利用する場合、注意を払う必要が出てくるのです。
いつもより慎重な作業が求められますし、また割れやすいアクリル板を保管するため厳重に毛布や緩衝材でくるむ必要も……。
さらに、再度アクリル板を取り付ける際にも、割れやすいことを念頭に置いて扱う必要があります。

今回取り付けの際には、梯子作業でアクリル屋根の取り付けを行いました。
この梯子を使っての取り付けは、安全基準の観点からしますと非常にグレーで、本来であれば安全対策を講じることが必要です。
しかし、そうなるとさらに工事費用がかかります。

そのため、ギリギリのラインで安全を守りながら作業をすることになるのです。
アクリル板の取り外し、復旧させるほうが新しい物に交換することよりも、手順や気遣いは増えますので、こうした作業に作業費を別途設ける業者もあるほどです。

関連動画 安全な足場を組むためのひと手間

見積もりには、ただ『アクリル屋根の取り外しと復旧』としか記載されていませんが、作業としては非常にデリケートで、通常の塗装よりも何倍も気力を遣う作業となります。

最初と最後 2回にわけて植木の剪定をする理由

次にご紹介するのは、植木の剪定です。
今回の現場では、2回に分けて剪定をしました。
しかし、見積もり上の料金は『植栽剪定』としてか請求していません。

最初に足場の邪魔になる植物を刈り込み、その後工事が終わり足場を解体した後に、美観の仕上げとして、美しく植物の刈り込みを…。
もちろん、足場を組む前の剪定だけでも工事としては何も問題はありません。
しかし、工事が終わった際にせっかく塗装工事をして綺麗になっても、建物の植物がちょろちょろと伸びてみっともない状態では、完璧な美しさにはならないでしょう。
ですので、最後にもお客様に喜んで頂けるようにと願う気持ちから、2回目の剪定をさせて頂くのです。

こうした工事の内容は、細かくお客様にお伝えすることはありません。しかし、こうした箇所まで気を配ることが、塗装職人の工事品質に深く関わってくるのです。

関連記事 足場を建てる前の準備 植木の剪定と現場の確認

足場を建てる前の準備 植木の剪定と現場の確認

工事後のクリーニング お客様へ綺麗な状態でお渡しするために

 

最後に、建物を全体的にチェックしてクリーニングを行います。
ゼネコンが行うような大きな規模の工事であれば、予算があるため最後にお掃除の専門班が仕上げのクリーニングをしますが、戸建ての場合クリーニングに予算を割くわけにはいきません。しかし、できるだけ綺麗な状態でお客様にお引き渡しをしたいと思い、弊社では塗装の職人が雑巾などを使って丁寧に汚れを落とします。

これもまた、弊社の工事品質を保つための作業なのです。

費用の先に見えるものとは

 

塗装職人に工事の見積もりを取り、他社と比較した際に高く感じるお客様は少なからずいらっしゃいます。
しかし…いつも思うことは、比べているのはあくまでも工事費用だけで、工事内容についてはあまり見ていらっしゃらないのです。

分かりやすく例えるならば、1000円カットで髪の毛を切るのと、技術のあるカリスマ美容院で髪の毛を切るのでは、仕上がりに差がでますよね。
しかも髪の毛のカットは、切った直後だけではなく伸びてきた際に、技術による差が出ます。
つまり同じように髪の毛をカットする店舗でも、値段の差の中には時間や技術などいろいろなものが含まれているのです。
この二つを比べて「1000円カットの方が値段が安かったよ?なぜここの美容院は高いの?」とわざわざ聞く人はいないでしょう。聞かなくても、料金に含まれる内容の差は一目瞭然だからです。
これらと同じで、塗装業者も同じ工事だとしても技術的な内容が違えば、金額に差がでます。

関連動画 家の塗装相場30万円の差額理由

もちろん、見積もりの中には余裕をもたせている項目も。
なぜなら、見積もりはあくまでも外観から判断しただけなので、実際工事をしてみたら破損箇所が思ったよりも大きかった…などということは多くあるからです。
しかしこの余剰分に対して誤解され、まるで「余分な請求までしているのでは?」と疑う方がいらっしゃいます。これは営業担当としては、非常に悲しい疑いです。
大きな追加工事は別ですが、微細な作業の追加が出た際にはこの余裕分がポイントになります。なにも闇雲に料金を上乗せしているわけでは無く、これまでの現場経験から、なんとかまかなえるようにし、だいたいの余裕をもった分の費用でささいな追加工事がトントンになります。

もしも、見積に書いた内容だけを作業するとしたら、工事でちょっとした追加分が出る度に現場が止まり、お客様の判断を頂くことに……。
これでは職人の拘束時間が長くなり、どんどん経費は膨らんでいくでしょう。
全ての見積もり内容を、最初の段階で明確にして欲しいというお客様もいらっしゃいますが、明確にしたということは、そこからはみ出た工事はすることができなくなってしまいます。
家の建て方は本当にセオリーがなく、建てものの状態もどれ一つとして同じではないため、現場でいかに臨機応変に対応するかが重要です。

だからこそ、工事中にイレギュラーなことが次から次へと起こります。
そのため、ある程度職人の裁量でできる形にしていないと、工事は上手くいかないのです。
そしてその裁量を最大限活かすためにも、余裕が必要となります。

工事費用 抑えるべきところとかけるべきところとは

正直言えば、今回と前回のブログでお話ししましたような、アクリル屋根ですが…触りたくないのが本音です。
なぜなら、お話ししたように劣化したアクリル屋根は割れやすく、割れてしまえば大変なことになります。
そして工事をより安全に手堅くすすめるのであれば、割れた場合に備えて新しいアクリル板への交換を提案して、古いアクリル板は戻せないとお客様にお伝えすることも自衛の一つでしょう。

しかし、それでは工事費用を抑えることはできなくなります。
だからこそ、技術と注意深さをもって慎重にトライするのです。
これによって、お客様の工事費用を抑えることができます。
梯子の作業もしかりです。

少しでも注意を怠れば、職人がケガをするような事故につながりますが、なんとか手を考えることで、費用を抑え良い仕事へと繋げていきます。
ある意味、職人の心意気といえるかもしれません。

関連動画 この現場の施工動画

抑えるところはしっかりと費用を抑え、費用をかけて補修すべきところへはしっかりと技術もお金を投入する。
それが、工事をする上で何よりも大切なことだと思うのです。
今回のお客様は、さまざまな工事について非常に工事すべき箇所など、ご協力頂けるオーナー様でした。
だからこそ、こうした最後の仕上げで職人としてもより完成度の高い仕上がりをめざせたのです。
さまざまなトラブルはありましたが、オーナー様に納得して頂ける工事になりました。

最後に、これから弊社で見積もりをしてみようかな?と考えていらっしゃるお客様にお伝えしたいことがあります。
どうか、最初からなにもかも疑うのではなく、工事を良くするために、まずは塗装職人の話を聞いてみて下さい。
塗装職人は創業31年の歴史ある業者です。
お客様から評価をされてきたからこそ、今の塗装職人があります。

今回の現場のオーナー様のように、耳を傾け工事すべき所をきちんと抑えていただければ、お客様に最善策をご提案し、トラブルがあったとしても良い方向に対処をしながら仕上げていくことができるでしょう。
より良い仕上がりになるように、お客様と二人三脚で工事をすすめられればと思うのです。

残工事 長尺シートとタキステップの貼り込み

By 長尺シート, 防水担当の日誌

世田谷の事務所で工事を引き受けてから、7回にわたって紹介してきましたこちらの現場も、足場の解体作業が終わり…いよいよ残工事です。

今回は、ウレタン防水を施した外廊下や外階段に、長尺シートやタキステップの貼り込みをします。

たかだか長尺シートの貼り込みといっても、実は多くの技術や工具を必要とする作業です。

そこで、今回はどんな作業をしているのか、詳しくお話したいと思います。

関連記事 前回のブログ記事

足場解体前の検査 足場解体後の点検 プロの目線とは

 

ボンド缶の養生

まずは、ボンド缶の養生についてです。

タキステップや長尺シートを貼るためのボンドは、生ものなので封が甘いとどんどん乾燥して固まり、使えなくなります。

それでは、高価な材料が無駄になってしまいますので、しっかりと蓋がしまるように開け口部分を養生するのです。

小さな細工ではありますが、長尺シートを貼り込むためのボンド缶を最後まで綺麗に使い切ることも、工事の大切なポイントとなります。

 

ボンド塗布(くじびき)

次に、階段などにボンドを塗っていきます。

その際には、クシ小手という道具を使ってボンドの塗布をするのです。

クシ小手はその名の通り、クシ状になった小手で、ボンドを小手にのせると塗る際に刃先がつぶれ、ボンドが多くつくところと少なめにつくところがサンドイッチ状になります。

長尺シートを上から貼り込んだ際に、このボンドが多い部分が隙間なく潰れて広がり、ぴったりと接着することが可能に。

 

長尺シートやタキステップは一見すると、ただボンドをつけて貼り込めば良いように思いますが、実はこうしたボンドを塗ること一つとても技術が必要です。

塗装面に行き渡るようボンドに膜厚をつけて塗らないと、長尺シートなどを綺麗に貼り込むことは不可能となります。

 

関連動画  マンション階段のタキステップの設置工事

 

長尺シートのカット

長尺シートやタキステップは非常に重量があるため、現場で広げる際にも専用のベルトコンベアのような器具が必要です。

器具を使って廊下などに広げたシートを、専用のカッターで長さや余分な部分のカットをします。

幅は、階段用のタキステップの場合は、段鼻から蹴込みまで1枚になっており900、1200と幅があるため、それらを基準に敷き込みを。長尺シートは廊下幅に合わせてオーダーをします。タキステップも階段幅がイレギュラーな場合は、オーダー可能です。

 

転圧をかける

ボンドを塗って長尺シートやタキステップを重ねたら、オープンタイムとよばれるガス抜きの時間です。

オープンタイムは職人によっては、時間を計る場合もありますし、指触してカウントする場合もあります。

ガスは後から上がってくるため、ガス抜きをしっかりとしないとデコボコした仕上がりになり、美しくありません。

ある程度乾いたら、今度は転圧ローラーを使って長尺シートと床材がピッタリと密着するように圧をかけていきます。

細かい部分は小さい転圧ローラーで、広い面は大きな転圧ローラーを。広い面積用の転圧ローラーは、雑巾がけをするように床に押しつけて使います。

非常に力を使うため、慣れていない方であれば一日で体が動かなくなるほどです。

 

ボンド塗布、観音貼り

ボンドで貼り込んだ際に、気をつけなければならないことがあります。

それは、一旦廊下にシートを貼ると、廊下を歩けなくなるということです。(配慮しないと)

 

新築の場合は、人がまだ住んでいませんので一気に貼り込むことが可能ですが、塗装職人で請ける工事のほとんどは、築10年以上のお宅で、居住者の方が住んでいる状態で工事をします。

そのため、歩けなくなっては困りますので、廊下の片方に通り道を残し、半々ずつ施工をするのです。(階段は又、少し違いますが歩行を前提に施工します)

この時に使う技法が、観音貼りとなります。

仏壇の観音開きを想像してみて下さい、あの仏壇の扉のように長尺シートを折りたたみながら、半分ずつ塗って乾かし転圧して歩けるようになってからもう片方にボンドをつけて貼り込むのです。

関連動画  マンション廊下と階段の長尺シート

溶接作業

長尺シートの貼り込みが終わったら、長尺シートの接続部分の溶接をします。階段同様薄堀はあり。

ただ貼り込んだだけでは、接続部分から剥がれてしまうため、ガスバーナーを使って溶接し、しっかりと接続部分が繋がるように接着を。(コードレスの事例。ライスターが基本→電動項)

こうした端末処理を疎かにすると、そこから長尺シートが剥がれ、せっかく大金を使っておこなった工事が無駄になってしまいます。

しかし、工事費用が安い業者などの場合は、時間を短縮するためボンドで貼り付けただけで端末処理を疎かにする場合も。(外周のシールも含む)

同じ長尺シートの貼り込みでも、こうしたところで値段の差がでます。

 

シール処理

長尺シートの端末部分は、溶接後さらにシール処理を施します。

シーリングは、防水の効果としてはウレタン防水や、長尺シートに比べると強度は落ちるものの、そうした防水材にプラスする事で効果を高めてくれるのです。

たかがシーリング、されどシーリング…。最後のおさめをしっかりすることがプロの工事といえます。

 

ボンドのガス抜きとステップの貼り込み

ボンドをつけ長尺シートなどを貼り込んだ際に、ガス抜きが大事だとお話ししました。

階段に貼り込むタキステップも同様となります。

 

さらにタキステップの場合、段鼻の部分にはステップの重ね張りが必要になるため、ガスの抜き方にも一工夫必要です。

ステップを貼り込む際は、タキステップの貼り付け状態を指触して、半熟状態のところで重ねます。そして端にこうして印を挟んで完全には接着しない状態を作り、ガス抜きができる部分を作っておきます。

タキステップの表面にガスが上がってきたところで、この部分からガスを抜くのです。

一段一段丁寧にガス抜きをし、こうした細やかな作業が、美しいタキステップの階段の仕上げへと繋がります。

 

つなぎ目のU字溝掘り

シート同士に角があるのでつなぎ目が四角柱みたいな形になるため、角があってまっすぐ溶接棒が入りません。

ですので、溝を掘る専用の刃物でU字にカットして、そこを溶接します。

密着性をあげるために、長尺シートの溶接と同様にブチルゴムを投入する場合も。

前回のブログでも言いましたが、こうした端の処理をしっかりすることで、工事に差が出ます。

素人のDIYや、安い費用で工事した場合、こうした細かい工事を落としがちです。

しかし端末をしっかりと溶接しないとせっかくタキステップや長尺シートを使って防水工事を兼ねた工事をしたとしても無駄になってしまいます。

 

コーナーの溶接

シートのめくれが出やすいのが、コーナーです。

このコーナー部分も、しっかり溶接をします。

ライスターに溶接棒を通して、ぐっと端を押さえ込むように温風を出しながら接着させます。

長尺シートはボンドでも十分に接着すると言われていますが、こうした端の処理は特殊な器具が必要となります。

関連記事 長尺シート

長尺シート

その他エアコン裏施工

エアコンの室外機の下なども、長尺シートを敷き込みます。

今回の現場では、2階建ての大きな室外機でしたので非常に大変でした。

ここでも観音貼りでシートを貼って、室外機を持ち上げて敷き込みを。

室外機をずらして室外機を戻せるところを先に貼って、その後、戻して空いたスペースに貼ります。

ボンド、シート貼り込み、転圧と作業を進め、シールまでしたところで室外機をもどし、後半部分も同様に作業を。

塗膜防水の時はジャッキのような工具で持ち上げたりもしますが四点の跡がつきます。ですので、ここでは人力で持ち上げることに。この室外機は異様に重かったので職人泣かせでした。

関連動画 床に置いてある室外機の下はどうやって施工する?

長尺シートやタキステップの貼り込みは単純に見えてプロの技が必要

塗装職人に見積もり依頼を頂いた際に、半分くらいのお客様は工事費用が他の業者と違うため、高いと感じるようです。

 

しかし、前回と今回で紹介したブログの通り、たかだか長尺シートの貼り込みでも、ここまで手間と技と器具を駆使した工事を行っています。

そのため職人も選んでいますし、他の業者のようにその場雇いの職人などはいません。

そんな専門家集団の塗装職人ですが、実はできないことがあります。

DIYやひどい工事で手がつけられない状態になった外壁などです。

DIYが好きなお客様で、ホームセンターなどで買った塗料などを塗って、そろそろ手に負えないからプロにお願いしますという方もいらっしゃいますが、この場合プロでも手の施しようがありません。

 

なぜなら、重ねられない塗料の場合、元の塗料を撤去しない限り剥がれてしまうため塗装工事自体ができないからです。水性の塗料は基本塗り重ねができるとされていますが、これも塗り重ねには細かい決まりや組み合わせがあります。

さらに、このブログで説明した長尺シートも状態によっては貼り込めません。貼り込むと10年ほどは持ちますが、傷んだ時にはすべて剥がして貼り替えが必要なため、剥がすのにも費用がかかります。

しかし、下地の処理が悪く剥がしても貼り込めない場合などが出てくるのです。

そのため、安易に素人の方が貼り込むのはおすすめできません。

 

関連動画 こちらのマンションの剪定・溶接・屋根塗装・タイル塗装・左官・長尺シート 全工程動画

 

外壁の塗装、長尺シートの貼り込みと、一見すると簡単そうに見える作業ですが、建材や材料、環境などとのバランスや、重ねたり端をおさめたりするような細かな技術がどれも必要です。

そのためにも、外壁や屋根などでお困りの事が起こったときは自己判断するのではなく、まずはプロに相談してみて下さい。

何千万円もかけて、購入した家や建物です。

最後まで手を抜くことなく、しっかりとした工事をして家を持たせて下さい。

私たちは、持てる技術全てを持って、そのお手伝いを致します。

 

足場解体前の検査 足場解体後の点検 プロの目線とは

By コンクリート, タイル, 外壁, 防水担当の日誌

前回、メインの塗装工事までご紹介したマンションの塗装補修工事の現場ですが、いよいよメインの工事が終わり、検査、そして点検の段階となりました。

弊社では、さまざまな現場で工事をしています。塗装職人の工事で大事なことはクオリティです。

今回ご紹介する検査や点検は、弊社の工事に関するクオリティに大きく関わってきますので、どのような点をチェックしているのかなど詳しくお話したいと思います。

 

関連記事 前回のブログ

技術と経験則を集結させる防水工事とは

 

足場解体前検査

 

工事を終えたら、足場を解体する前に検査を行います。

足場を組む際に外したアクリル板などは、まだ足場を組んでいるため取り付けはしません。

足場があるからこそできるチェックを、徹底的にやります。

お客様からのリクエスト通りに塗れているか、工事内容と仕上がりが相違ないかなどなど。

写真の白い天井裏のサイドに塗られた紺色は、お客様からリクエストを頂いた色です。

目安になる色味などもありましたので、色合わせしチェックしました。

また、足場があるからこそ作業ができ、確認も出来る箇所が以下の写真の高架水槽です。

普段高架水槽は、なかなか上までチェックすることはできません。

 

さらに、痩せていたシールも充填しなおしましたので、しっかりとシールが入りラインも綺麗にでているかどうかを確認します。

シールを充填した目地に、ひげやバリが出ていないかどうかを調べるのも大事なチェックポイントです。

前回のブログでもお話しましたが、シール材を充填した時に半乾きの状態で養生を外すと、乾ききっていないシール材がひっぱられひげのように伸びてしまうことがあります。

このひげができたということは、シール材も一緒にひっぱられたことを示しますので、せっかく注入したシール材と目地の間に隙間を作ってしまっている可能性があるということです。

隙間ができてしまうと、防水効果が半減してしまいます。

関連動画 マンションのシーリング

 

そのため、仕上がり具合をチェックする際に、ひげが出ているか出ていないかということは、防水効果を確認するためにも重要な確認ポイントとなるのです。

 

さらに、足場全体の写真もご覧ください。

建物の形が不規則だったり、アーチになっていたりする部分があるため、これだけイビツとも言える足場の形状になっています。

足場の形を、壁面の形などに合わせて建てたことで、きっちりと建物のそばにより綿密なチェックができるのです。

足場があるうちに確認する箇所としてさらに大事なのが、屋根上と言っても過言ではありません。

最近では安全上の理由などから、足場なしに屋根上に上ることが出来ないからです。

こちらは今回白色で仕上げ、遮熱効果を上げました。

 

最後に全体を通して塗り残しなどがないか、しっかりと検査します。

 

写真の写っている箇所で、所々屋根にアクリル板が入ったままになっている箇所もありますが、こうした箇所のチェックも必須です。

足場を組む際に、外すこと無く作業が可能なアクリル板は、屋根をはずしません。

なぜなら、少しでも工事費のコストカットが出来るからです。

ただし、アクリル板は割れやすいので、こうした最終点検で傷など付けていないかを、工事前に撮った写真なども元にして、しっかりとチェックを行います。

関連動画 安全な足場を組むためのひと手間

 

足場解体後の検査

 

足場を解体すると、「これで工事が全部終わったのかな?」と思う方もいらっしゃいます。

実は、足場解体後も残工事というものが残っているのです。

 

今回の場合は、廊下に敷く長尺シートなどが残工事となります。

長尺シートは、足場を解体前に貼り込んでしまうと、足場解体時に汚れてしまうことがあるため、貼り込みを後回しにしました。

また、足場を建てる前に外したものなどもきちんと戻せているかも確認します。

 

今回の工事でマンション1階に住んでいらっしゃる方が、ベランダに洗濯機があり、今回の期間中、前回もそうしたことで、1ヶ月近くも家の中にしまって頂いたのですが、ずっとコインランドリーを使って下さり、最後まで快く協力してくださいました。足場解体後は、いの一番に洗濯機を元に戻させて頂き、御礼申し上げたのですが、どこの現場でもこのように率先して協力して頂けるわけではありませんので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

足場解体後は、足場によって傷が入った外壁やフェンスなどがないかチェックします。

このように足場解体前も、解体後もこのような徹底した検査、点検をすることがプロとして大切なのです。

 

塗装職人ができることとできないこと

 

足場解体前の検査や足場解体後の点検時に、お客様からご質問が出る場合があります。

例えば「あの出っ張っているところ、最後に直せない?」なです。

確かに最後のチェック時に気になって頂いたご質問ではあるのですが、工事内容に関係の無く、美観を補修する追加工事となってしまいます。

塗装工事というのは、あくまでも古くなった家を持たせるための工事です。

ですので、塗装工事をしたからといって、家が新築時に戻るわけではありません。

つまり補修工事は必ずしも美観がともなうわけではないのです。補修するために美観を損なうこともあります。

もしも美観の補修をするのであれば、またそれ用の工事が必要となるのです。

関連動画 防水工事の実物施工を展示する無人ショールーム

他にも…お見積もりに伺った際に「足場を無しにしてさ、梯子で補修工事できない?」と言われることもありました。

梯子は職人の両手の自由がきかないことと、安全性の面からよほど簡単な工事箇所でないかぎり行いません。

いくら工事費用を安くするためとはいえ、職人の安全性を無視するわけにはいかないのです。

 

また防水材について、防水材=雨漏りを止めると思い込まれている方も。

「あそこに小さい雨漏りがあるからさ、防水材塗って雨漏りが染み出ないようにしてもらえない?」

と言われたこともありました。

防水材は、あくまでも雨漏りの経路を絶って、補修工事をし、下地調整をした上で初めて効果が発揮されます。

補修もせずに雨漏りしているところを塞いだら、出口を塞がれた水が今度はどこから噴き出すか分かりません。

 

こうした、1箇所だけにスポットライトを当てた考えは、工事を迷走させることになります。

細かい点だけに注目をして、工事の全体を見ていないからです。

僕たち塗装職人は、プロだからこそ適当な工事はできませんし、しません。

きちんと最後まで完結出来る、全体をうまくおさめた工事をいつも心がけています。

 

なぜ他社の工事方法で塗装職人の工事ができないのか

 

最近では、ネットに沢山の塗装工事についての記事や動画などがあり、みなさんそうした情報を知った上でお見積もりにいらっしゃいます。

もちろん、塗装工事をする上でそうした知識は必要です。

しかし、多くの方は偏った情報や値段の事だけに着目して、それ以外の大事なことを無視してご依頼に来る方がいらっしゃいます。

最も多いのが、工事費用についてです。

「〇×塗装さんはこういう工事をやってこの値段だったよ。お宅もこの工事方法で安くしてよ」とおっしゃることが…。

これには、本当に困ってしまいます。

 

他社さんのやっている工事内容というのは、材料、職人の質、そして工事へのアプローチ方法すべてが違います。

もしも他社さんの工事方法を良いと思うのであれば、それらを提案している業者で工事をすべきなのです。

なぜなら、その工事方法を得意とする業者なのですから。

 

他社のやり方というのは、全ての業者の工事内容には当てはまるわけではありません。

パッと見同じ工事方法に見えますが、業者によって細かい工事内容の差があります。

この差が、金額にも繋がってくるのです。

例えば、上記であげた検査や点検などはその最たるものでしょう。

塗装職人の工事内容も、作業に照らし合わせてはじき出された工事費用ですので、安くするということは、何かしら工事の質を落としたり、検査や工事工程を無くしたりすることに繋がります。

僕としては、できれば金額だけを見るのではなく、工事内容も合わせて見て頂ければ…と思うのです。

 

今回のブログで紹介した、足場解体前の最終検査と、足場解体後の点検ですが、私たち塗装職人はプロだからこそ、しっかりとクオリティを保つ工事を追求しています。

関連動画 このマンションの施工動画

 

是非工事の内容について調べたり考えたりする際は、様々な方向から検討してみて下さい。

工事の値段だけではなく、家の状態、工事の内容、工事の方法。

これらに向き合うだけでも、より良い工事を行うことが出来ます。

 

その上で、私たち職人の声に耳を傾けてくだされば、きっとお客様が真に望む工事が出来るはずです。

 

技術と経験則を集結させる防水工事とは

By 屋上防水, 防水担当の日誌

今回は防水工事のお話です。
僕のブログでは、今まで何回か防水工事についてお話しています。さらっと施工方法をご紹介してはいますが、実はものすごく技術のいる工事です。
DIYで防水工事をしようとされる方もいらっしゃいますが、どういった所がプロとの違いなのかについてご説明いたします。

高圧洗浄後にモルタルを塗る

高圧洗浄で汚れをしっかりと落としたら、モルタルを床や壁面などに塗っていきます。
DIYで工事をしようとするとき、まずはこの洗浄から大きく差がでるのです。

きちんと洗えていない箇所は、塗料が剥がれることがあります。

また、洗えない洗いずらい位、その場合の対処も分からないでしょう。

〔関連動画:一級塗装技能士が行う高圧洗浄〕

そしてその上での、モルタル塗りです。これも技術のいる作業となります。

弊社では左官職人が、ローラーでモルタルを塗っていき、下地調整をおこなうのです。
(小手を使ってモルタル塗りをする場合も)

モルタルは、下地のくっつきを良くします。
まずノリを水で溶き、そこに粉を混ぜてモルタルを作るのですが、この糊が下地との接着力を上げてくれるのです。

最近では元から粉に糊剤が入っていて、水で溶くだけのモルタルもありますが、2段階で溶くタイプの方が、接着力が高いように現場を見ていて思います。

〔関連動画:モルタル補修〕

プライマーを塗る

次はプライマー、つまり下地の塗装です。
防水工事の下地として使用するプライマーは、非常にニオイが強く、酔っ払ってしまう人もいます。

ショッピングモールなどの大型店舗などで塗装をする場合は、屋上だとしても換気口などからニオイが入ってしまうため、休館日や閉店後の工事となってしまうほどです。


しかし、このいわゆる溶剤タイプのプライマーを使わないと、防水用の接着性が弱くなってしまいます。
水性でニオイがそこまで強くないものもありますが、やはり接着の持ちが違うのです。
防水の塗装は、壁面よりもさらに密着性が必要とされます。なぜなら、水の侵入を防ぐことが目的だからです。

そのため、塗るのに苦労する溶剤ではありますが、しっかりと使用して接着力を高めます。
たまに、YouTubeなどで屋上防水の仕方などを見て、DIYで防水工事をしようとされる方もいらっしゃいますが、こうした溶剤の使用など、素人の方では難しいでしょう。
取り扱いがハードな材料ではありますが、防水の職人だから扱えるのです。

〔関連動画:屋上防水〕

ゴム剤の塗装

本塗りとしてゴム剤を塗ります。今回使うのはウレタン2液混合タイプのものです。1液タイプのゴム剤もあるのですが、硬化不良がないものの厚くついてしまうと表は乾く物の中身はぐちゅぐちゅした状態に。
防水塗装は、壁面塗装に比べると10倍ほどの膜厚をつけます。そのため、中身が乾かないと大変なことになるのです。

だいたい1階の広さに対して、ゴム剤を1キロほど使います。2回に分けて撒くのですが、均一に膜厚をつけることが大切です。
その後トップコートをします。これは通常の塗料と同じものです。

 

こちらの消火器が写っている場所のゴム剤の撒き方は、少し違います。


長尺シートが貼られるので、ウレタン防水との複合工法となり、ここの場合は厚く塗ればいいというわけではありません。
塗り方を間違えてしまうと、長尺シートが盛り上がってしまいます。

基本的には防水工事は膜厚を均一に厚く仕上げますが、場所によってはただ厚く仕上げればいいわけではないので、ローラーを変えるなど小さい技や細部への注意が必要となるのです。

〔関連動画:ウレタン防水工事〕

防水の要 シール剤

防水工事において、大切なのはベランダや屋上などの雨の進入口に対策をすることと、サイディングやタイルの隙間から入る水にたいしての対策をすることと言えるでしょう。
そして、その隙間を塞ぐのが、このシールなのです。


シールは、元にあるものをすべて撤去するところからはじめます。
前回このシールを施工した業者が2面接着だったため、写真のように引き出すと上手くシールが剥がれますが、職人によっては3面接着や、モルタルをきれいに処理していなくてシールがまったく剥がすことができず、ほじるように取り除くことも。

そして、綺麗に掃除した目地に新しいシール剤を充填します。
この時、目地周りは養生をしてはみ出しがなく綺麗なラインが出るように仕上げを。

ここで大切なのは、養生を剥がすのを翌日にすることです。
というのも、目地に打ち込んだシールのはみ出しが、養生にくっついていた場合、養生を取る際に打ち込んだシールを引っ張り、隙間を作ってしまう場合があります。

隙間を作ってしまっては、せっかくのシール工事が無駄になってしまうことに。


また水というのは、こうした小さな隙間から徐々に侵入していき、少しずつめくるように隙間を広げて行き、壁の中へと入り込むのです。
シール工事は、養生の剥がし方次第で打ったシールが成功にも失敗にもする…それくらい繊細な工事といえます。
またシールの打ち方にも、習字の留め跳ね払いのような打ち込み方があるのをご存知でしょうか?
シール材はただ隙間に打ち込むのではなく、重なるところ、打ち込みが終わるところなどを考えて打ち込まないと、そこに無駄な盛り上がりやだらしなさが出て美しくありません。

また壁表面に模様のあるサイディング壁の場合、目地のラインを出すように仕上げるのではなく、ぼかして仕上げます。
目地がはっきりとしてしまうことで、壁面で悪目立ちをするからです。
あえて養生をせずに適量で打つのですが、養生しない分、職人の力量が問われます。

〔関連記事:シール工事〕

シール工事

シール打ちは、一見するとガンで隙間に注入しているだけなので、簡単そうに見えますが、掃除と撤去技術習得のために数年、打つ技術で数年、抑えを数年と、かなり職歴を詰まないと美しいシールというのは打てません。

最近では、新人でも勘のいい職人だとシール打ちをする人がいますが、スタンダードな工事はできても応用がきかないことがほとんどです。
シールは、防水材とは少し違いますが、雨水の侵入をふせぐために大切な防水箇所なので、技術経験不足は命取りとなってしまいます。
1㎝×1㎝のわずかな隙間ではありますが、防水の肝なのです。

〔関連動画:マンション外壁タイルのシーリング〕

防水工事の矛盾

以前もこんなことがありました。
役所からの依頼で、保育園の屋根防水をして、2階部分の広いバルコニーでは防水工事を施すことになったのです。
役所からの依頼の場合、搬入した缶数をしっかり写真に撮り、注文通りの缶数を使用したかどうか、その後も空となった缶の写真を提出します。

しかし、ここに矛盾が生まれるのです。
例えば、壁や床の材質が塗料を吸いやすいものの場合、通常よりも塗料の量が必要となります。かといって、塗料を余分に用意したものの通常通りの使用しかせずに余ることも。
こうなってしまうと、空き缶の撮影ができません。だからといって、吸い込みはないものとして塗料を注文すれば、足りない時は工事が数日〜数週間ほどストップしてしまうことに…。

この保育園の屋根防水工事では、役所からの指示通りの計算をしたものの、建物のイレギュラーで計算した以上に膜厚が出てしまい、ベランダに取り付けられた扉が開かなくなってしまいました。
言われたとおりに正しくやったとしても、現場とはイレギュラーの連続なため予測どおりにはいかないのです。

〔関連動画:屋上防水の実物施工を展示するショールーム〕

防水工事は技術と経験を集結させたものだからこそ

 

たまにお見積もり依頼を頂いたお客様から、値下げをして欲しいと言われることがあります。
たしかに多少のサービスであれば気持ちとしてすることはできますが、値下げとなると材料費や人件費など削れる物がないため、そうなると材料費などを落とすか、もしくは工事する箇所を絞るかになっていきます。
他社が安かったとしても、それは値引きの理由にはなりません。

なぜなら他社が塗装職人とまったく同じ工事をやって値引きをしているとしたら、赤字になってしまうはずだからです。ということは、安くするために工事内容の中でなにかしらの帳尻合わせをしているのでしょう。
今でも塗装工事費を、一昔前に工事費の目安としてよく言われた100万円ほどだと思って、見積もりにいらっしゃるお客様もいます。
しかし材料費なども上がり、現在では100万円で一軒家の外壁、屋根を含めた塗装工事をすることは、不可能に近いです。
そして100万円におさめようとすると、不確かな工事しかできません。

ペーパードライバーと毎日運転する人。

その中でも、あまりお上手でない方と上手な方

免許を持っていますが、ヤブ〇〇といろいろ表し方があります。

故に誰?どんな人間が施工することがやはり一番大切です。

 

防水工事には技術や、家によって起こるイレギュラーに対する対応力がなによりも大切になります。
だからこそ、前回と今回のブログで紹介したような職人の経験が必要なため、費用も必要となるのです。
たかが防水工事ですが、されど防水工事…。家にとって雨漏りは、一番防がなければならないものと言えます。

〔関連記事:防水工事〕

防水工事

防水工事の内容について知りたいことがあれば、いつでもお問い合わせ下さい。
確かな技術を持って、お答え致します。

雨漏りしにくいウレタン屋上防水の仕組み

By 屋上防水, 防水担当の日誌

塗装職人の施工の場合、よく行う種類の施工としてウレタン防水が半数以上を占めます。
ウレタン防水の特徴としては施工時が液状です。

マンションやビルの屋上は必ずしも平坦ではありません。アンテナ架台やフェンスの架台、トップライトなど様々な凹凸のある設備基礎的なものがあります。防水工事の種類はウレタン防水のほかに「シート防水」「アスファルト防水」「FRP防水」など様々な種類がありますが、この凹凸がある屋上には基本ウレタン防水が適しています。
液状化のため凹凸があっても継ぎ目のない施工が出来るからです。

 

もちろん現状の下地の状況によって、施工が出来るか出来ないかの判断はありますし、他の防水工事である塩ビシート防水やトーチ工法でも施工事例はあります。
ただ防水工事をしても一番雨漏り発生の確率が高いのは屋上の一番端に当たる端末部分やこの継ぎ目から漏水してしまう事です。

他の防水工事では、継ぎ目の処理は熱源や溶剤で材料を溶解する方法をとるため雨漏りすることはまずないと良いのですが、仮に万一1ミリにでも融着などの施工ミスがあれば雨水は侵入してきます。施工時が液状のウレタンの場合はジョイント部に隙間を生じさせてしまう施工ミスは非常に考えにくいです。

それでも他の防水工事を選択する理由は、屋上の上をよく歩くか歩かないかです。
歩行にも点検程度の歩行や居住者が多くが歩く場合などで大きな違いはありますが、より多く歩行する場合は塩ビシートやアスファルトやシート防水の方が適していたりする場合もあります。
バルコニーやベランダで洗濯する場合の歩行程度であれば全く問題ありません。

また通気緩衝工法のウレタン防水の場合、クラックなど現状の下地が荒れているなどしてもウレタンの防水層とモルタル下地との間に「通気緩衝シート」を敷き込むことによってゴム化したウレタンも下地からの影響を受けずに耐久性のある防水工事をすることが出来ます。

その他のメリットとしては、もしも部分的に雨漏りなどで補修の必要性が出できた場合、ウレタン防水は液状施工ならではのメリットを発揮します。
屋上防水のトラブルとしてはふくれというものもあります。下地内部の湿気が水蒸気となって防水層を押し上げてしまう現象です。

我が塗装職人でも多用しているサラセーヌの通気緩衝工法にはQV工法やAV工法などがありますが、いずれも水蒸気は緩衝シートにある通気層や経路を通って脱気筒から排出されるためふくれが起きることを防止します。

施工的にはウレタンの厚みも耐久性には重要な要素の一つです。
アスファルト防水やシート防水などは、いわば製品を現場で取り付ける作業なのでどの屋上で施工をしても”防水材料の品質”には差はありませんが、液状のウレタンの場合は層の厚みで質が変わってきます。

要は職人の作業によってウレタンの厚みが変わってきます。
施工時ウレタンを流す際はコテやヘラなどで塗布していきますが職人の腕によって質が変わるため施工によっては耐久性にも差が出たりすることがあります。

紫外線から保護するため一番上に塗装するトップーコートで施工上の品質に差が出てくることは少ないと言えますが、ウレタンの1層目と2層目の厚み確保は重要です。
ちなみに塗装職人ではその厚みがわかるよう実物施工の見本も店舗に展示しています。