現地調査診断と見積り
塔屋がある5階建ての鉄筋コンクリートの建物です。
今回は屋上のウレタン防水と、外壁の補修工事、外壁、廊下の塗装工事です。
こちらのマンションは、横浜駅から近い路面際にあり、壁などに汚れが広がっている状態で、また爆裂もありシールなども効果が切れていたため、塗装職人に補修工事のご依頼がありました。
建物の建っている場所によって、汚れの付き方などは大きく変わります。
さらに、通常は全面タイル壁、全面塗装壁と壁の種類が分かれますが、今回のマンションはタイルの貼ってある外壁と塗装してある外壁の2種類があります。外壁を綺麗に塗装するとともに、外壁タイルの貼り換えもすることに。
こうしたビルの場合は、壁の汚れ、そしてタイルの欠落などから工事をするきっかけとなることがほとんどです。
鳶さんが足場を組んでくれたら工事開始となります。
高圧洗浄
足場が建ったら建物全体を水洗いしていきます。この水洗いは改修工事で必ず行われる工程ではありませんが、汚れが酷い場合は行われることが多いです。もちろん塗装をする場合は必須です。
写真のように専用の高圧洗浄機を使い、建物全体をキレイにして行きます。
洗うと言っても水圧で埃を落とす程度で、それ以外の特殊な汚れがある場合は洗い屋と呼ばれる酸系薬品を使う職人に頼み、専用の洗剤を使いキレイにしてもらいます。
【酸洗いによる高圧洗浄の参考事例】
https://tosoushokunin.jp/gaiheki-taile/tairu-senjyou/
建物全体の水洗いが終わったら本格的な工事開始となります。
【タイル・外壁洗浄の施工前と施工後の参考動画】
外壁面のさびた鉄筋が原因の爆裂補修
外壁の爆裂箇所の補修工事です。
爆裂とは、外壁に出来たクラックなどから雨水が回り、躯体内の鉄筋を錆びさせそれが膨張することで、躯体のモルタルを押し出し欠損させた状態のものを差します。
その見た目がまるで爆発したかのように見えることから爆裂と呼ばれています。
これと似たようなものが、躯体面のモルタルが欠けた状態のもので、こちらは欠損と呼ばれています。
マンションやビルの場合、外壁がモルタル仕上げの場合は爆裂補修という工程は大規模修繕の工事としてはほぼ間違いなく入ります。
爆裂補修は浮き出たモルタルを撤去し、鉄筋の錆をケレンし腐食した鉄筋片、埃を掃除した後に専用のボンドを塗り埋め戻す。
これが一連の作業内容となります。
【外壁の下地補修の参考事例】
昔はこの腐食した鉄筋部分にさび止めの防腐剤を塗る必要がありましたが、現在ではボンドに防腐剤が入っているのでこの作業は少なくなりました。
ボンドの種類によっては防腐剤が必要になりますが、大抵の材料に防腐剤が入っている、もしくは防腐効果があることが多いので必要ありません。
写真で使われている埋め戻しの材料はKモルと呼ばれるエポキシ樹脂性のモルタルで、硬化すると通常のモルタルより遥かに強い強度が生まれること、他のモルタルのように粉体の材料に水を入れて攪拌する手間が省けることからこの材料が使われることが多くなりました。
爆裂補修としては埋め戻しまで終わっていれば完了ですが、埋め戻し箇所が出っ張っていたりへっこんでいると美観を損なうので小手を使い平らに均したら、周囲の塗装となじむように刷毛を使い肌合わせます。
爆裂補修自体はこれで完了となり、この後に塗装で仕上げれば完全に完了となります。
【爆裂補修の参考動画】
外壁目地シールの撤去
建物は目に見えない程度ですが、温度変化によりわずかに膨張・収縮を繰り返し『動いて』います。
モルタルやコンクリートは丈夫なものと思いがちですが、実はこの膨張・収縮の動きで簡単にヒビが入るものです。
車を思い浮かべれば分かりやすいかと思いますが、何をやっても壊れないような頑丈な車というのは、ぶつけた時の反動が強く、それは頑丈であればあるほど強くなりますよね?
なので…少なくとも日本車は、エンジンが積まれているフロント部分、トランクのあるリア部分は強い衝撃があった時、簡単に潰れ衝撃を吸収するように作られており、乗車している人たちを衝撃から守るようになっています。
目地というのはまさにこの『簡単に潰れるフロント・リア』です。
頑丈なコンクリート、モルタルであっても些細なことでヒビが入るもの。建物の『動き』を吸収するのがこの『目地』です。
目地を入れるだけでも十分効果はありますが、この目地に硬化するとゴムのようになるシーリング材を打ち込めば更なる効果が見込めるのはお分かりいただけるかと思います。
今回はこの目地に撃ち込まれた、劣化したシールの交換作業と、その工程の解説となります。
外壁目地シール打ち換え
建物にある目地の重要性を書きました。
そのせいで逆に「凄く緻密で難しい作業をするのではないか」と思われるかもしれませんが、シールの打ち換えというのはそんなに難しいものではありません。
既存の経年劣化したシールを、『接着剤』で頑丈に張り付いている撤去した後にシール材を打ち込むだけ。言うのは簡単ですが、大抵の場合シール材の経年劣化し役に立たなくなる前に打ち換え作業をすることが多いです。
完全に経年劣化し風化してしまったシール材は撤去はゴムのような弾力を失い、接着剤の効果も死んでいることが多いので打ち換えるのも大した手間になりませんが、そうなる前に打ち換えを行うのでなかなかの労力になります。
一番の労力になるのはやはり既存のシール材の撤去です。
まだ死んでいないシール材と接着剤を完全に撤去するのですからかなりの労力となります。
既存のシール材の撤去を行います。
目地に合わせてカッターを入れて接着面を切断して行きます。
接着しているのは目地の上下だけではなく、底に当たる部分も頑丈に張り付いているのでこれも出来ればカッターを入れて切断したいところです。
しかし物理的に不可能なので、マイナスドライバーなどで接着面を剥がしながら既存のシール材を撤去して行きます。ここがシール打ち換えの一番の泣き所で、熟年の職人でもここに苦しめられる人は多いです。
また目地も何もない外壁に対してクラック対策のために誘発目地というものを作る場合もあります。
【誘発目地設置の参考事例】
https://tosoushokunin.jp/hosyuu/%e4%b8%96%e7%94%b0%e8%b0%b7%e3%81%ae%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%81%b2%e3%81%b3%e5%89%b2%e3%82%8c%e8%aa%98%e7%99%ba%e7%9b%ae%e5%9c%b0%e3%81%ae%e5%b7%a5%e4%ba%8b/
完全に既存のシール材を撤去し終えたら、軽く掃除をした後に接着剤となるプライマーを塗り込んでいきます。
プライマーが乾燥したら、新しいシール材を充填しヘラで均す。これで目地シールの打ち換えは完了です。
【ALC外壁面シール工事の参考動画】
塗装面と窓枠シール
塗装面の窓枠のシール打ち換え作業です。
新築の現場を見る機会というのは職人でもやっていない限りほぼありません。新たに建物を作る際、「ここに窓を作る」と壁に空間を作るのは想像出来るかと思います。
実際に新築の工事現場を見れば簡単に分かることなのですが、窓のサッシをこの空間に入れる際、このサッシ周りにモルタルを完全に隙間一つなく打ち込むことはあまりありません。
なので既存のシール材が剥がれて内側が見えるような状況になると、がらんどうになっている、ということは結構あります。
それを被せる、という意味でシールを打ち込むことが重要になってくるのは分かるかと思いますが、逆に言えばシール材だけで雨漏りを防いでいるということにもなりますよね。
【サッシ廻りシール施工の参考事例】
https://tosoushokunin.jp/daikiboshuuzen/shi-ringu-ko-kingu-amamori/
建物の全ての窓周りが『がらんどう』になっているとは言いませんが、みっちりとモルタルが打ち込まれていたとしても、それだけで雨漏りを防ぐことは出来ません。
それも含め、窓枠のモルタルがスカスカであろうと、みっちり打ち込まれていようと、ここのシールが重要なのはご理解頂けるかと思います。
シール打ち換えは基本的に、どの箇所でも同じ作業です。目地シール同様、最初に既存のシール材の撤去から始まります。
他の作業も目地とあまり変わりませんが、目地シールと比較してもマスキングテープの養生の有無が一番の差かもしれません。
外壁の目地シールでは養生が必要にならない場合がありますが、窓枠シール打ち換えの場合、写真では躯体面側にも養生テープが貼られていますが、これが無い場合もあります。
躯体面の養生は現場ごとに変わりますが、サッシ面への養生は絶対に必須です。
また、水切りと呼ばれる箇所の上のシーリングに関しては、躯体面のシールと違いシーリングの上から塗装が被さることがないので、シールの継ぎ目や、へら押えのムラを誤魔化すことができない、職人の腕を見られる箇所になります。
【開口部枠廻りシールの参考動画】
外壁タイルの張り替え
タイルの張替作業です。
張替の対象となるタイルは、ひび割れを起こしていたり欠けてしまっているタイルとなります。
写真でヒビが入ったタイルの様子が分かるかと思います。赤いテープが貼られていますが、これは養生ではなく、遠目から見て「あそこに張替が必要なタイルがある」と分かるようにするために貼られているものです。
また、テープの貼り方、色の違いで遠目からどの作業が必要か分かるようにするのが一般的で、テープの代わりにチョークが使われたりすることもあります。塗装面の場合だとそれらの代わりにスプレーが使われることが多いです。
張り替えるためにまずは既存タイルの撤去から行います。
ダイアモンドカッターで周囲の目地に切り込みを入れ、斫り(はつり)機を使いタイルを壊して撤去していきます。
斫りノミとハンマーを使い壊して撤去することもあります。
機械作業、手作業を分けるのは斫る量や、電源の有無などです。例えば欠けたタイル1枚のために、電源を引っ張って来て斫り機を抱え足場を移動するなら、ノミとハンマーで砕いてしまった方が早く剥がれていきます。
いわゆる改修工事では、一か所ごとに全行程行うことはほぼなく、タイルの張替だったら最初にカッターで切り込みを入れる作業を全部行った後、斫り作業を全部回る、その後にタイルを張るという流れで作業することが殆どなので、場合によっては手作業になることもあるのです。
またドリルを使った作業は振動が響くような一番騒音がする工程です。
斫りの外壁面積が大きい場合はそれなりに日数もかかるため、テナントや入居者が入るマンションやビルでは事前の工事挨拶通知のときに更に丁寧に説明しておく必要もあります。
【外壁タイルの撤去作業の参考動画】
斫りで撤去し終わったら掃除しタイルセメントを使いタイルを張っていきます。
このタイルセメントは『アンコ』と呼ばれており、通常のセメントよりも密着性と耐久性に優れていることからタイルの張替ではこのアンコが使われることが殆どです。
アンコは飽くまでもタイルを貼り付ける材料なので、これで目地を埋めることはありません。タイルを張り終えたら目地のアンコを落とし、目地材で埋め戻して完了となります。
ちなみにタイルの張り替えは築年数が経過する程、同じデザインのタイルも廃番となり入手も困難になります。
工期が許せば撤去してはがしたタイルを見本に焼き焼き注文をするか似たような同様のタイルを貼るかどちらかになります。
【外壁タイル張り替えの参考動画】
エポキシ注入タイル補強工事
タイルの注入工事です。
これは張られているタイルが躯体と密着していない箇所に穴を開けエポキシ系接着剤を流し込んで固めるといった剥落防止をするための工事。
剥落はそうそうないですが、地震などの揺れの影響によって落下してしまうと危険でもあります。
密着していない、浮いた箇所のタイルが欠けていたりヒビ割れている場合は注入ではなく張替となります。
タイル張替同様、テープが張られていますがこれも養生のためではなく目印のため。
タイルの浮きは見た目では分かりませんが、打診棒という、先端に鉄球が取り付けられた棒でタイル面を撫でた時の音で判別します。浮いた箇所は密着している箇所と比べ、タイルと躯体に空洞が出来ている分、カラカラといったような音がして剥離しているタイルはすぐに分かります。
【外壁タイルの打音検査の参考動画】
注入工事は他の工事と違い、撤去作業がありません。なのでいきなりドリルを使って穴あけ作業からとなります。この穴あけ作業も適当にあければ良いという訳ではなく、写真のようにタイルが一列に並んでいるタイル面であれば、タイル4枚に対して一穴、ジグザグに並んでいるようなタイル面であれば3枚に対し一穴が基本となります。
穴あけが終わったらエポキシ樹脂を注入ポンプを使い注入していきます。
入れる量は場所によって同じ打音検査でも違いが出るので、注入したら打診棒で再度検査するように叩き、音が変われば止めてカラカラとした音のままだったら再度注入、これを繰り返し躯体とタイルをエポキシで密着させます。
エポキシ樹脂の注入が終わったら、ねじ式ステンレスピンを穴に差します。
これはアンカーピンニング工法ともいわれ注入箇所の強度を高めるためでもあります。
ピン差しが終わったら空いた穴を目地材で埋め戻し、それをふき取れば注入工事は完了となります。
【外壁タイルのエポキシ樹脂注入補強の参考動画】
外壁タイル面の目地シール
目地の箇所は塗装面であろうと、タイル面であろうと必ずシールを打ち込みます。塗装面のシールと違い、ここでもタイルを汚さないように養生テープを貼り付けての作業となります。
塗装面の目地は深いことが多く、既存のシールの撤去に手間取ることが多いですがタイル面のシールは目地が浅いことが多いので撤去に手間取ることが少ないです。
【外壁タイル張り替えとシール施工の参考動画】
ここでの作業も養生の手間が一つ増えるだけで、タイル目地だからといって特別なことは特にありません。
【外壁とサッシ廻りのシール施工参考事例】
https://tosoushokunin.jp/kouji-jirei/%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%80%80%e5%a4%a7%e8%a6%8f%e6%a8%a1%e4%bf%ae%e7%b9%95%e3%81%ae%e7%8f%be%e5%a0%b4%e3%81%ab%e3%81%a6/
タイル面の窓枠シール
タイル面の窓枠サッシのシール打ち換えです。
やることは塗装面のシール打ち換えと大体同じですが、塗装面と違いシールの上に塗装が乗ることがないので仕上げには気を付けて作業をします。
また、タイル面では養生テープをアルミサッシ側、タイル側両方に貼り付け汚さないようにするという違いもあります。
それ以外は塗装面シールと同じで、既存のシールの撤去、掃除を行いプライマー、シール充填、ヘラで仕上げて完了となります。
【外壁タイルのシール打ち替えの参考動画】
屋上のウレタン防水
屋上のウレタン防水工事です。
防水工事で最も多いのが、写真のようにモルタルが剥き出しになっている現場と、以前にウレタン防水を行い、経年劣化し再度ウレタン防水を行う現場の二つ。
ゴムシート防水、アスファルト防水がされている現場の数は時代の流れと共に少なくなってきました。この両者と比べ、写真のような現場は撤去作業がない分、職人の負担も減り作業の進みも早いです。
真っ先に行うのが土間の目地に付けられた『伸縮目地材』と呼ばれるプラスチック材の撤去作業です。
この伸縮目地材の撤去は、ゴムシートやアスファルトシートの撤去に比べれはどうということはありません。たまに頑丈に張り付いている箇所もありますが、ハンマー等でプラスチックを割ってしまえば簡単に取れます。
伸縮目地材の撤去が終わったら、プライマーを打ってシール材を打ち込みます。伸縮目地材を撤去しそのまま放置し雨でも降られたら、すぐにでも雨漏りしかねないのでなるべく早くシール材を打ちます。
【伸縮目地の撤去とシールの参考動画】
この目地も湿気の通り道として利用するので、シール材で全部埋めたりせずバックアップ材と呼ばれる材料を入れることで完全に埋まるのを避けます。
目地にシールを打って硬化したら、屋上全体を清掃しフィーラー材を塗り込んでいきます。
この現場のようにモルタルが剥き出しになっている屋上だと、フィーラー材の塗布は必須という訳ではありません。
長年モルタルが剥き出しになっている場合、雨に打たれ続けモルタルの表面が削れ、余計にウレタン材を使うことになりコストが上がったり、プライマーを塗ってもモルタルが全部吸ってしまい効果を出せないことがあります。
そのような場合は、それらを防ぐためにフィーラー材を塗り込みます。フィーラー材を塗ったらプライマーを塗って行きます。
それが乾いたら既存のドレンを撤去し、改修用ドレンの設置をします。
ドレンは鉛で出来ているので、通常のプライマーではウレタンが食いつかないので、金属プライマーという特殊なプライマーを塗ります。
ドレンは台風や大雨の際、状況によってあふれかえる場所でもあり最も雨漏りの原因になりやすい場所でもあります。
次の作業はシート貼りです。このシートを貼るウレタン防水は、通気緩衝と呼ばれています。塗装職人ではサラセーヌの工法でQVシートをよく採用します。シートは土間に完全に密着するのではなく、張った後湿気の通り道が出来るようになっています。
このことから通気緩衝、という難しい言葉の工法で呼ばれているのです。この湿気は最終的に脱気筒と呼ばれる筒から抜けて行きます。
この筒が無いと通気緩衝はまるで意味がないので、シートをくり抜き脱気筒を設置します。シートを一面に貼り転圧ローラーを転がして、端末テープを貼ってこの工程は終了です。
土間にシートを張り終わったら立ち上がりからウレタンを塗って行きます。
立ち上がりにメッシュを貼り付け、1層、2層と厚みをつけ塗り込んだら土間にウレタンを流していきます。
土間も立ち上がり同様、1層、2層と流しそれが硬化したらトップコート(ウレタン保護剤)を塗って屋上防水は完了です。
【床面の屋上防水の参考動画】
バルコニー防水
バルコニーの防水工事です。
屋上の防水工事との違いは、屋上が通気緩衝だったのに対し、バルコニーは密着工法だということ。
屋上防水のように広い場所では脱気筒の設置が必要なので通気緩衝となりますが、バルコニーのような狭い場所に脱気筒は必要ではありません。なのでシートを貼る必要もなく、直接土間にウレタンを流して行きます。
また、屋上と違い新しくドレンを設置することもないので、バルコニーのドレンを撤去することもありません。バルコニーのドレン処理は、ドレンに設置された排水口ストレーナーが錆びないようにエポタールを塗ることくらいです。
屋上同様、掃除をしたら全体にプライマーを塗り込みウレタンを流していきます。
屋上と違いがあるのは、バルコニーには大抵側溝があるので最初にこの側溝からウレタンを流すということ。何も知らないで土間からウレタンを流すと、この側溝にウレタンが流れ込んでしまい、側溝が埋まってしまう…なんてことになりかねません。
側溝にウレタンを流し終わったら後は屋上と同じです。ウレタンを1層、2層と流しトップコートを塗ってバルコニー防水は完了です。
【バルコニー防水工事の参考動画】
仕様
塗装準備
- 仮設足場組み立て及び解体
- 飛散防止用メッシュシート張り
- 壁繋ぎ士事
- 朝顏設置工事 道路占有許可申請 産廃撤去運搬処分(正面看板を含む) 既存ブロック塀解体撤去
シーリング:タイル面
- 2成分形ポリサルファイド系シーリング
- 仕様 サッシ廻りシーリング
- タイル目地シーリング サッシ
- 水切りシーリング
- 換気口 貫通部等シーリング
屋上床防水工事
- 下地処理(高圧洗浄)
- 下地処理(既存立ち上がり防水層撤去)
- 下地処理(ケレン、清掃)
- 下地調整(カチオン系樹脂モルタル)
- 床目地返理(既存目地撤シーリング打設)
- シーリング三角シール
- 平場防水(ウレタン塗膜防水通気緩衝工法)
- 立ち上がり防水(ウレタン塗膜防水密着工法)
- 笠木防水(ウレタン塗膜防水密着工法)
- 脱気筒新設(SUS製脱気筒任様)
- 排水ドレン補強 (改修用ドレン取り付け)
屋上塔屋防水工事
- 下地処理(既存シート防水層撤去)
- 下地処理(ケレン、清掃)
- 下地調整(カチオン系モルタル)
- 塗防水(ウレタン塗膜防水密着工法)
庇防水工事
- 下地処理(ケレン、清掃)
- 下地調整(カチオン系樹造モルタル)
- 塗膜防水(ウレタン塗膜防水密着工法)
バルコニー防水工事
- 下地処理(ケレン、清掃)
- 下地調整(カチオン系樹脂モルタル)
- 入隅シーリング(ウレタン系シーリング材三角シール)
- 平場防水(ウレタン塗膜防水密着工法)
- 立ち上がり防水(ウレタン塗膜防水密着工法)
- 排水ドレン補強
内外壁躯体補修工事
- 内外壁劣花診断調査(打診、目視調査)
- 塗装面浮き部補修(エポキシ樹音注入ピンニング工法)
- ひび割れ補修工事(微弾性フィラー刷り込み)
- ひび割れ補修工事(Uカット工法)
- 鉄筋爆裂補修工事(脆弱部除去後樹脂モルタル成)
- モルタル欠損補修(脆弱部除去後樹脂モルタル成形 塗膜脆弱部補修(脆弱部除去後モルタル平滑処理)
- タイル浮き部補修(エポキシ樹脂注入ピンニング工法)
- タイル張り替え工事(既存タイル撤去近似タイル貼り