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マンションベランダ・ウレタン防水

By 2013年10月15日4月 8th, 2024ベランダ

 

本日は防水工事の作業動画について記したいと思います。

こちらの映像は現場マンションで行った、ベランダのウレタン防水工事の様子です。マンション内にあるパーテーションで区切られたベランダは20戸以上(それ以外にも、屋上やバルコニーでも防水工事をしました)。

ウレタン塗膜防水は、施工箇所の形状を問わず、継ぎ目のないシームレスな防水層を形成することができる工法。

施工前に、まずは高圧洗浄をして汚れや付着物をしっかり落とします。付着物が残っていると、ウレタンの密着度に影響が出てしまい、浮きや膨れの原因となることもあるため、入念に洗浄ガンを当てて洗い流しました。

こちらのベランダには大きなクラック(ひび割れ)が発生していたので、モルタルセメント系下地調整材を使用して補修。

その後、サッシの裏側や避難ハッチ周り、入り隅などにシーリング(コーキング)をして雨漏りをぴったりと防ぎます。

次にプライマーをたっぷり塗布。このプライマーは下地とウレタンの密着度を向上させるために塗るので、いわば接着剤の役割を果たしてくれます。

いよいよ、サラセーヌというウレタンを流し込んで防水層の1層目を形成。塗布した状態ではわかりませんが、乾燥するとウレタンはゴムのような弾力ある状態に変化します。2層目を塗布して既定の厚みをつけます。塗装では耐久性の観点から塗膜の厚みが大切なのですが、防水でも防水塗膜の厚みが、その機能を十分に果たすためには必要なのです。

最後にトップコートを塗布して完了となります。ウレタンは剥き出しですと、紫外線に弱いため傷みやすくなって しまうため、トップコートで保護膜をつけていきます。また、平場(床)用のトップコートは微細なチップが入っているためザラっとしており、滑り止め効果があります。ウレタンのみのツルツルとした表面が、マットな質感に仕上がりました。

 

厚みのある防水層が形成され、雨漏りを防ぎ、家の内部に水を侵入させない防水工事が完了しました。トップコートは定期的(5.6年ごとくらい)に塗り替えすることで、防水性能を長期にわたって保持することが可能です