江戸川区3階建てビルの屋上防水工事とベランダ防水工事

前回のブログでご紹介した、深目地タイル壁の補修防水工事を行った建物の塗装工事の続きです。
今回は、屋上の通気緩衝工法による防水工事と、ベランダのウレタン密着工法の防水工事についてお伝えいたします。こちらの屋上には、かなり重いゴミ置き場のケージがあり、屋上から持ち出すのが難しい状態でした。

塗装職人では、そうした重い設置物があっても、工夫しながら移動させて工事を進めています。
屋上に動かしにくいもの、重い設置物があり、防水工事を悩んでいらっしゃる方はこちらのブログを参考にしてみてください。

目次

床面の状態確認とゴムシートの撤去

まず、防水工事の前に屋上の状態を確認します。
ゴムシート防水の床面には、ところどころ穴が空いていました。

こうした穴は、ゴムシートの上で尖ったものを引きずったときにできやすいです。
尖ったものといってもわかりにくいかもしれませんが、椅子やテーブルの脚、靴のヒールなどがその一例です。

屋上にテーブルや椅子を置いている方もいらっしゃいますが、それが穴の原因になることがあります。
椅子を引きずったり、テーブルを床の上で動かしたりすると、ゴムシートが切れてしまうことがあるのです。

屋上の床に物を置くこと自体は問題ありません。
ただし、室内のフローリングに家具を置くときと同じように、椅子やテーブルの脚にスポンジなどを巻いておくと、床を守り、長く良い状態を保てます。

さらに、この屋上には鉄製のゴミ置き場ケージがありました。
重さも大きさもあるため、下へ運ぶこともお客様に室内保管していただくこともできません。
そこで、ゴムシートを剥がす際は部分的に移動し、工事中はフェンスにつり上げて浮かせた状態で作業することにしました。

床面の状態を確認したら、いよいよゴムシートの撤去に入ります。
剥がすと、ゴムシートで使用した接着剤跡が残りました。

次に、立ち上がり部分のゴムシートも撤去します。
パーツに分けてゴムシートを撤去することで、ゴミもまとめやすくなります。

右の画像がすべての撤去が終わった状態です。

下地調整と防水工事

ゴムシートを撤去したあと、最初に立ち上がり部分へ下地調整材を塗り、次に床面へ塗布します。
下地接着材は、赤く残った接着剤を覆うだけでなく、小さなクラックなどの補修も兼ね、下地を平らにし、下地を整えることで通気緩衝シートの密着がよくなります。

さらに、この下地調整剤には大事な役割があります。
それは仮防水としての役割です。
ゴムシート撤去後は、防水処理をしていない床面がむき出しになるため水に弱くなります。
雨が降らない日でも、夜露などで床が濡れ水が床面に染みこんでしまう場合も。
そのため、下地調整剤を塗って仮防水する必要があるのです。

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塗装職人では、ゴムシートの撤去など元の防水材を剥がす作業があるときは、下地調整まで終えられるようスケジュールを組んでいます。

下地調整材が乾いた翌日、立ち上がり部分にプライマーを塗布します。
床面にも同じくプライマーを塗り、その後通気緩衝シートを貼り込みました。貼り込む際に脱気筒も取り付けています。

通気緩衝シートはロール状なので、カットして加工しながら隙間無く貼っていきます。
シートのジョイント部分にはメッシュシートを貼り、隙間なく仕上げます。
脱気筒はシートに穴をあけて取り付け、メッシュシートで補強しました。
立ち上がり部分には通気緩衝シートは張りません。

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その後、排水溝に改修ドレンを取り付けます。(下の右の画像は脱気筒とドレン)


もともと排水溝は鋳物製で配管は塩ビのため、つなぎ目が錆びて漏れることがあります。
屋上防水では排水溝と配管の劣化具合を見て、改修ドレンを設置します。
今回の建物は築30年以上でしたので、取り付けを行いました。

入り口の四角い金属部分は鉛製で柔らかく、ゴムハンマーで丁寧に叩くと床の形状にぴったり添わせられます。
床と排水溝の形に合わせて成形したうえで、メッシュシートを貼り込み、防水材を塗って床面と密着させます。

以上の下準備が済んだら、床面全体にウレタン防水材の塗布スタートです。
立ち上がりから塗り始め、次に床面を塗ります。

下の右の写真は、1層目をローラーで塗っているところです。
このときゴミ置き場はフェンスにくくりつけて浮かせた状態です。

床全体を塗り終えたら乾燥を待ち、2層目を塗ります。
今回はタジマのGO-JINを使用しました。

ウレタン防水材にはレベリング効果があり、塗った直後はローラー跡が見えても、その後表面がなだらかになり、乾燥すると鏡面のような仕上がりになります。
とはいえ、むやみに塗れば表面はガタガタになるため、職人の技術で均一に塗ることが必要です。職人がリズムよく一気に塗ることで、美しい床面になります。

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最後にトップコートを、立ち上がり部分と床面に塗ります。

床面の防水工事後、フェンスの雨漏り対策工事も行います。
屋上雨漏りの理由トップは、このフェンスからの水の浸入です。
フェンスに雨漏り対策をすることで、屋上の防水効果がアップします。

こちらのフェンスは、外壁塗装の際に一緒に塗装済みです。まずフェンスの根元に穴をあけ、グラウト材を注入します。


支柱の中は空っぽ(空洞)になっているため、上から雨水が入ると、ストローの中を水が通るように、そのまま床の内部へ流れこんでしまうのです。
そこで、支柱の下部に穴をあけてグラウトを注入し、穴はそのまま残します。
入り込んだ水は穴の下に注入したグラウト材でせき止められ、この穴から排出されます。
これは雨水の浸入を防ぐだけでなく、水を逃がすことも考え、屋上の防水効果をより確かにする工夫です。

以上で、屋上の工事はすべて完了です。
こちらが屋上防水工事完了後の写真となります。浮かせていたゴミ置き場を元の位置に戻し、室外機も元に戻して足部分は新しいものに交換しました。

バルコニー床面に行う密着工法

屋上の防水工事が終わったら、バルコニーの防水工事に入ります。
こちらの防水工事は、ウレタン密着工法で進めます。
前回のブログでも書きましたが、この建物には斜壁があるため、ベランダ防水工事の際は斜壁の足場を先行解体し、ベランダ部分の足場を浮かせてから始めました。

上記の写真では、足場の足元が浮いているのがわかります。

まずは屋上と同じく、下塗り材で下地調整を行います。

下地調整を終えたら、プライマーをベランダ全体に塗ります。

次にウレタン材の1回目を塗ります。さらに、2回目のウレタン材を塗ります。


写真に写っている一斗缶は、お客様にお渡しする写真アルバム用に、使用材料が一目でわかるよう、あえて置いて撮影したものです。
これにより、お客さまが工事の内容を理解しやすくなります。工事中に床の上に置いたまま作業することはありません。
撮影後はすぐにどかして、床を仕上げます。

塗装職人では、工事後にお客さまへ1冊の写真アルバムをお渡ししています。
この写真アルバムには、工事の様子や工程などを映した写真がおさめられ、ひと目見ただけでどんな工事がどのように行われたかがわかります。
塗装職人では、工事の美しい仕上がりも大事ですが、どのような工事をしたのか明確にお客様にお伝えするのも大事なことだと思っています。

最後に他の防水材と同様に、トップコートを塗ります。

右がベランダ防水工事完工後の写真です。これで防水工事は完了となります。

屋上やベランダの防水工事をする際には、床面に置いてある植木鉢や物干し台などすべて移動していただく必要があります。
ただ、屋上に置いてある物の中には、重くてお客様だけでは難しいものもあります。
今回のゴミ置き場がまさにそれでした。

塗装職人では、これまでの現場経験を活かし、重い物でも工夫して持ち上げたり、一時的に浮かせたり、馬をはかせたりして、床面に均一な防水工事をすることが可能です。
現場の状況をしっかり確認したうえで、防水工事のご提案をさせていただきます。

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友利
国家資格の一級防水施工技能士。 様々な防水工事の工法がある中で、長年の現場での実務経験をもとに、お客様に寄り添った確実な施工をご提案します。
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