外壁塗装:マンションの外壁塗装とその工程

入居者に配慮した外壁塗装と工程:水性塗料が多く使われています

外壁塗装の作業中

外壁塗装は防水とともにマンション修繕のメインになる工事です。

最近は入居者の健康配慮のもと、水性塗料が多く使われています。

RC(鉄筋コンクリート)とALC(気泡コンクリート)では、工程の中の補修作業が異なってきます。

鉄筋コンクリートは、クラックから雨が入ることによって鉄筋が膨張する爆裂補修やモルタル浮きによるエポキシ樹脂注入をし、強固な下地に変えて塗装作業に入ります。
ALCの場合は目地シーリング(コーキング)補修後塗装作業となります。

いずれも打音検査や目視によって補修を進めていきます。
塗装自体は高圧洗浄によってきれいになった外壁に、できるだけ濃厚な塗料を正しく扱いながら、基本3度塗りによって一級塗装技能士を中心とした職人が塗装を仕上げていきます。

鉄筋コンクリート(RC)

躯体コンクリートの上から仕上げ層としてモルタルが塗布してあるので、モルタルの浮きやクラック処理などの外壁補修後、塗装にはいります。
同じ鉄筋コンクリートでも下地の劣化状況で塗料も変えます。

鉄筋コンクリートのマンションの外壁塗装作業
塗装中の鉄筋コンクリートのマンションの外壁

クラックが少ない場合はシーラー、多い場合や挙動が予測される場合は弾性系統のフィラーやサフェーサーの下塗り塗料を使用してクラックの再発に備えます。

ただし仕上げに弾性系の塗料は、そうでない塗料に比べれば伸縮する分若干汚れに弱い部分があるので、クラック対策は中塗りまでに完璧にさせてから、仕上げまでは汚れやカビなどに強い塗料を中心に選んで塗装します。

鉄筋コンクリートのマンションの外壁塗装前
鉄筋コンクリートのマンションの外壁塗装後

ALC

ALCはRCのようにモルタルが塗布されているわけではなく、1枚1枚パネル状に組み立てられています。
パネル壁面のクラックの発生はあまりありませんが、横目地や縦目地のシーリングからのひび割れを起こしていることがあるので、事前にシーリングの打ち替え等が必要です。

パネルを溶接で止めている金具からの爆裂や、外部からの衝撃にはもろく欠けやすい特徴があるのでその場合は専用の補修材やエポキシ樹脂モルタルで下地補修をしてから塗装に入ります。

ALCの外壁の目地シーリング
塗装後のALCの外壁

RCよりシーリング部が多く塗膜との挙動の違いによって、割れを防ぐ意味でも、下塗りにはフィラーやサフェーサーなどが適しているでしょう。

仕上げ塗料はRCと同じ条件で選択します。

ALCのビルの外壁塗装前
ALCのビルの外壁塗装後

コンクリート打ちっぱなし

打ちっぱなしは2種類塗装方法があります。
ひとつは、再度打ちっぱなしの風合いを生かす塗装。
塗装には塗料を素材に吸収させるやり方と、素材の上に塗膜を張らせる普通の塗装がありますが、再度塗装で打ちっぱなしの風合いを生かすためには、塗料を素材に吸収させる方法をとります。

もうひとつは色をつけて打ちっぱなしとはかけ離れたイメージをはかる塗装です。

どちらも新築時に、汚れ防止のための撥水剤が施されていることがほとんどなので、塗装前に撥水剤の除去に努めなければ、塗料が弾いて密着力低下から来る塗膜はく離などを起こす原因となります。

コンクリート打ちっぱなしの外壁塗装前の下地調整
コンクリート打ちっぱなしのマンションの外壁塗装

下地調整としてサンドペーパーで外壁を良く研摩する必要があります。
そのうえで2液性の溶剤シーラーを塗布して塗装をするようにします。

塗装ではありませんが、再度撥水剤を施す方法もあります。

必要であれば打ち継ぎ目地のシール打ち替えやピーコンからの錆止め処理などを事前に行います。

コンクリート打ちっぱなしのマンションの外壁塗装前
コンクリート打ちっぱなしのマンションの外壁塗装後

タイル

陶磁器タイルも塗装が可能です。
タイル専用の超低汚染形ターペン可溶2液形アクリルシリコン樹脂クリヤー塗料で塗装をします。

つやあり塗料で塗装すると光沢が蘇って新築同然のタイルの輝きを取り戻すことができます。
カビや汚れが付きやすいタイル目地にも塗装ができるので、見た目の汚染対策にもなります。

タイルは生地仕上げと言って基本的に色を付けずにクリヤー塗装をするので、現状に汚れや雨垂れ汚染のような筋があれば、そのまま跡が出てしまうため、状況に応じて酸性洗浄剤を使用して汚れを落としておきます。

タイル専用の超低汚染形ターペン可溶2液形アクリルシリコン樹脂クリヤー塗料
タイル外壁のマンションの外壁塗装

酸性洗浄剤を使用するにあたって周辺の作業環境の問題や酸性洗浄剤を使ってもきれいに落ち切れない場合は、色を付ける着色仕上げもできます。

タイル外壁のマンションの外壁塗装前
タイル外壁のマンションの外壁塗装後

外壁塗料

塗料的にはシリコン系が一般的です。
予算が許せばフッ素系も選択できますが少し高額です。

塗装費用は材料費よりその多くが人件費で占めるため、塗料代も1缶あたり1万円~発売されていますが、フッ素系統になると5万円前後とシリコン系に比べてグンと跳ね上がってしまいます。

分譲マンションやそこにお住まいで各自の持ち物な物件ならまだいいのですが、マンションオーナー様にとっては、特に投資物件の建物に対してフッ素系統は高額すぎるかもしれません。

ウレタン、シリコン系や水性だけでなく、環境が許せば、耐久性で体表のある2液成分形の溶剤塗料も選択できるため事前にご相談ください。

シリコン塗料「ファインシリコンフレッシュ」
フッ素塗料「ファイン4Fセラミック」

塗装作業工程

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

1. 足場組立

足場組み立て作業中の様子

足場職人が足場を組みます。
状況によって警察、役所への道路許可証や道路占用許可の取得やガードマンの配置、電線が近くにあれば電線カバーを覆って、安全に配慮し、特に人通りが多い面には十分に注意をしながら作業を進めます。

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

2. 高圧洗浄

高圧洗浄作業の様子

塗装の密着性の性能を高めるために、エンジン駆動式の150キロ圧の高圧ジェット水流で、外壁の長年こびりついた汚れやカビを洗い流します。
さらにベランダ内はもちろん網戸や通路、階段など、マンション一棟ごとをきれいにします。

ベランダに置いてある入居者さまの物品の破損や紛失を防ぐために、あらかじめ洗浄のお知らせをします。
屋上防水がある時は、屋上も同時に洗浄します。

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

3. 外壁補修

外壁補修作業の様子

外壁補修は主にコンクリートやモルタルのクラックや浮きなどです。テストハンマーによる打音検査で判明した場所を下地補修します。国家資格・樹脂注入施工技能士を中心とした職人が爆裂やクラック補修をします。

外壁補修について詳しくはこちら

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

4. 養生

養生作業の様子

解放廊下や階段、扉やベランダのサッシ回りなど塗装をしない部分、または塗料の飛散によって汚れてしまう部分をシートやビニールますかーなどによって覆います。
パーキングなど付近に駐車している車も専用カバーなどで覆います。

特に長期間に及ぶベランダ内のサッシ窓は、できるだけ入居者さまへの負担がないように工程を考慮して作業しています。

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

5. 下塗り

下塗り作業の様子

下塗りには作業性に優れた「シーラー」、ひび割れに強い「フィラー」や「サフェーサー」など、外壁の傷みがクラックや爆裂なのか、汚れなのかの傷み状況によって、最適と思われる一流メーカー製の下塗り塗料を選択して下塗りしていきます。

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

6. 中塗り

中塗り作業の様子

塗料はメーカーによって、非常にさまざまなものが存在します。これも厳選して使います。中塗りの役目は主に塗装に厚みをつけるためのものです。

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. 清掃・チェック・足場解体

7. 上塗り

上塗り塗装完了後

一番表層の塗装なので、汚れやカビなどに強固に対応する塗料で、さらにその性能を高めるために厚めに塗装をしていきます。 4回塗りになる塗装もありますが、通常外壁塗装はこの3層目になる仕上げ、つまり上塗りで完了となります。

いずれも薄めすぎのない塗料メーカーのマニュアルに準じた施工を心がけています。

  • 1. 足場組立
  • 2. 高圧洗浄
  • 3. 外壁補修
  • 4. 養生
  • 5. 下塗り
  • 6. 中塗り
  • 7. 上塗り
  • 8. チェック・清掃・足場解体

8. チェック・清掃・足場解体

養生の撤去後、塗り残しや塗料の漏れなどの確認をしていきながら、清掃をします。

階段や扉などの鉄部がある場合も塗装します。

足場を解体して完了となります。

マンション修繕工事の塗装は、屋上などの防水と違って、入居者さまの玄関出入り、ベランダ等の洗濯や布団干しなど、生活に関わりのある作業が少なくないため、配慮をして施工をいたします。

汚れ、カビ、ヒビ(クラック)、サビに対する塗料性能を最大に高めて塗ることができる、横浜塗装職人の一級塗装技能士をお役立てください!!

神奈川・横浜 塗装職人へのマンション修繕と改修、防水塗装のお問い合わせは、通話料無料 0120-382-361 受付時間 午前9時~午後8時まで(土日も営業)